我が家の地区、市役所の区分によれば「6-1工区」と呼ぶらしい。
3月から9月にかけて宅地、一般住宅の除染が始まることになった。
昨夜はその説明会。会場はあのビッグパレット。
巨大な建物が夜陰の中にある。その一室に灯り。そこが会場。およそ200人はいただろうか。
市の対策室長の手順説明。約1時間。そのあと質疑。除染業者やモニタリング会社の人も顔をそろえて。
玄関先のコンクリートは高圧除染。“汚染水”は回収。庭木の常緑樹は剪定。庭は表土を3センチから5センチ剥いで、フレコンバッグに入れて地中に。地中が嫌なら保管物に入れて野積み。
剥がした表土の後は芝生なら高麗芝で埋め戻し。それでなければ山砂。
あちこちの様子は見てきているので「どうぞ」って感じなんだけど。
質疑に移るとこれは大変。フレコンの寿命はいつまで持つのか。俺は知っている。そんなに長くはもたないはず。
屋根は洗浄しないというが、我が家は屋根に苔が生えている。それはどうする。
そんなこんなのやり取りの中で怒声が湧き、市民目線がどうだこうだと。
なるべく丁寧に説明し、答えているはずの職員。たしかに、曖昧さはあるものの、“標的”のようにやられているのを見ていると、なんだか気の毒にも。
いきなり飛び込んだ、というか、そんな日常が無かったせいか、その会場の雰囲気は、異次元にも思え。
芝桜はどうなる、植木はどうなる・・・。
「0、 23μシーベルトを目指して」と役所は言う。それ以上のとことはそんなに無い筈なのに・・・。
地中に埋めた“汚染土壌”、双葉郡に建設予定に中間貯蔵施設が出来るまで、見通してしては5年。それぞれの家で保管。仮置き場が無いから・・・。役所の説明。
そうだよな。郡山で出た“汚染ゴミ”も双葉郡に持っていかれるのかい。
なんかおかしいような。
複雑な思い・・・。
1時間半余り。すっかり気分は滅入ってしまい・・・。どうも「人混み」の中にいたせいか。
風邪気味。まさかインフルエンザではあるまいか・・。
除染よりもまずは“除菌”かも。
しかし、あらためて思う。「住民説明会」なるものの難しさを。
どこでもあるのだろう。こんな光景。
2014年2月1日土曜日
“チェルノブイリ”異聞
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