知人の話。「うちのじいちゃん95歳なんですが、最近あることを始めたんですよ」。どことなく誇らしげに話し出し。「何だと思います」。「なんだろう、体操かい、いや、車買い替えたとか」。90歳になっても大好きな車の運転は辞めなかったって聞いていたから。
「違います。さすがに車は辞めました。残念だったようだけど、子供に諫められて」。「で、なんと、95歳ではじめて携帯持ったんですよ。親爺が電話してきて、じいちゃん携帯持ったから電話してやって」って。「すぐ電話したけど耳が遠くなっていてどうもよく聞こえないらしい。で、切ったんですが、すぐにメールが来たんですよ」。「さっきはごめん、よく話せなくて。元気かいみたいな内容だったんですが、びっくりして」。
凄いですね。この爺ちゃん。95歳始めてメール。好奇心旺盛なのか、負けちゃいられないって気概なのか。
「オレはそんなチャレンジあり得ないよ」と亭主。「だいたい90まで生きるって気力もつもりも無いし」。
「それじゃダメです。いくつになっても何か始めるって気概ぐらい持たないと」。また若者に諫められ。
60歳代で携帯メール放棄している人多々あり。この爺ちゃんを見習うべきかいなか。あらためて思う。年寄りあなどれない。