改めて、こんな古語を持ち出し、論語を説いても致し方ないとは承知の助の上で。
信なくば立たず。論語、為政編だったか。いや、顔淵だ。政治家が好んで使う言葉。信という字は人の言と書きます。人の言うことが信じられなくなったらもう終わり。「信」とは言行に偽りのない「誠」ということ。誠という字は人という字に成るという字を当てる。
為政者の言が信じられなくなった民ほど不幸なものはない。しかし、今やそういう状況。毎日変わる鳩山の言動。過去に何を言ったかは記憶になく、当面のことでも朝令暮改、朝三暮四。
普天間問題。三月中に案をまとめると言った、断言したはず。ぐだぐだ多言を弄しながらも。きのうになったら「こだわる必要は無い」と。もうこの人の言ってる言葉が信じられなくなっている。
信なくば立たず。たとえば三木武夫も小泉純一郎も好んで使った。書いた。一応は座右の銘としつもり。鳩山くんはyou&iしか言ってないかも知れないが。何かと面倒な中国の古典には興味ないかもしれないが。政事に携わる人の心得には違いない。
孔子の弟子の子貢が聞いた。政治の要諦を。孔子は答えた。食料を十分にして軍備を十分にして、人民には政治を信頼させることだと。子貢はさらに問う。やむおえずその三つの中で捨てるとしたら何かと。最初は軍備、次は食料だと孔子は答える。何故ならば、食料が無ければ人は死ぬ。しかし、死は誰にでもあるもの。国民が政治を信じなければ国家が成り立たない、安定しないからだと。
うんうん、武士は食わねど高楊枝か。武士道の真髄か。
軍事は基地問題で揺れ、食料は食うや食わずの民もあり。その言や信ずるに値せず。国家の態を為していないのかとさえも。行き当たりばったりの発言に終始する、その言を発する鳩山くんの頭の構造を知りたい。いや、知ったらもっとがっかりするかも(爆)。