3月10日。雪が舞い。全国から雪の被害、影響も。春まだ遠きか。
友人の一平ちゃんが個展。いや、一平ちゃんなんて、申し訳なし。とんでもない。哲舟先生。書道家。もう何十年も書道家やっているのに個展は初めてだと。「増子哲舟×family展」が正式名。息子さんの哲平くんと娘の沙綾、史織ちゃん、沙綾ちゃんの旦那蒔絵師、坂根龍我氏、それに奥さんと愛犬そらの作品集めた家族展。きょうから郡山の文化センターで。会場行くとなんと上のホールでは郡山の専門学校グループの卒業式。大勢の若者がひしめき合い。袴姿の女性も多数。おお、卒業式のシーズンなんだと。卒業式と言えば最近の流行がレミオロメンの歌、3月9日だとか。高校生が涙流して歌うとか。
♪流れる季節の真ん中で ふと日の長さを感じます せわしすぎる日々の中に 私とあなたで夢を描く 3月の風に想いをのせて 桜のつぼみは春へと続きます あふれ出す光の粒が 少しずつ朝を暖めます♪
会場に入ってびっくり。なんとこの歌が書いてあった。もちろん哲舟先生では無し。息子の哲平くんの書。「詩が書きたくなって好きだったこの歌書いたんです」と。歌詞にあわせたような暖かい書体。
「蛍の光」と「仰げば尊し」しか知らない亭主の世代。レミオロメンが言えない。レモンメロンと果物と間違えそう(笑)。
3月10日に見る3月9日というタイトルの歌詞。
いつもはメルヘンタッチな細い線で墨絵と短文を書いている沙綾ちゃんの水彩とクレヨンによる画。なんとタイトルは「天使のはしご」。そう、まるで天国への階段のように青空とコントラストを醸し出す雲と雲。上手いタイトル。「画を友達に見せたらこの題名をつけてくれたんです」。うん、なんたる正直もの。思い出す小説。ドラマ化もされた白川道の「天国への階段」。それのモチーフが天使の梯子。北海道の空にあらわれるという。
家族展の呼称は「それぞれの路」。羨ましい限りの芸術一家。娘さん達の作品にあり。それぞれの路という作品が。姉は画、妹は刺繍で。
作品の全てが親子の絆で結ばれているのが伝わる。愛犬そらが食いちぎった紙を奥さんが張りつけて動物のパッチワークに。そう、家族展には犬までも参加とは。
嬉しい気分を貰えました。
きょうは"核密約"の話をするつもりだったのですが。それはまたにして。家族展にあたり親子で「書く密約」でもあったのか。こんな"密約"なら大歓迎。