いわゆる白熱灯がなくなるという。とってかわるのは蛍光灯やLED電灯。消エネ、温暖化対策だというが。消える灯りに寂しさを覚え。
蛍雪時代なんていうと若い方はもちろんご存知ないだろうが、亭主の若い頃の最大の受験勉強書。電気はおろかロウソクの明かりも手に入らず、蛍の光と雪明かりを借りて勉強したーそんな故事に因んだ書名。
往時を思い出すと。確かに我が家には電灯はあった。電気はついていた。しかしよく停電した。フィラメントが見える電球。よく切れたし。いまでいうブレーカーはしょっちゅう落ちるし。ヒューズ交換はお手の物。電線は切れるし。日常茶飯事の停電。電気がつくと家族そろってなぜか拍手。晩飯の途中で停電。ろーそく必携。メシの味がわからない(笑)。
机の上には白熱灯の電気スタンド。夏はつらかった。だって熱い。電球の熱さに悩まされもし。そう言えば裸電球なんてのもあったっけ。傘がなく。いちいちスイッチひねり・・・。
いつの頃からか蛍光灯に慣れ。点灯までに時間がかかり。ちょっと間の抜けた奴につけられたあだ名は「蛍光灯」。ボケーとしている奴(笑)。
白熱灯のあの灯りが妙に暖かく感じられ、間接照明にすると落ち着き癒されるって人は今でも多いはず。白熱球の灯りと蛍光灯の灯りでは洋服の色も違って見えたし。
蛍光灯も今や種類豊富。暖色系の色を放つものもあるし。非常に高価だけどLEDにすれば持ちが違うって。電球交換もままならない老人家庭にはよいという人もいるし。時代は変わる。
東芝日曜劇場。今はどうなっているのか。アナログテレビで一時は毎週欠かさず見ていたけれど。光る、光る東芝♪ってCMソング、日曜劇場のテーマミュージックみたいだった歌。今もあるのか。
時代は何かを生み、時代は何かを消し。また何かを生む・・・。電球の変遷はテレビの変遷でもあるのか・・・。懐かしや。東京芝浦電気。