2010年5月6日木曜日

それでも中国は「大国」なのだ

開幕してから、連日。日本のメディアがこぞって取り上げる上海万博。うんざり(笑)。たかが博覧会、されど博覧会なのか。高度経済成長を遂げた中国のコンニチを様々な角度から論じるお馴染みの面々。


刷り込まれる現在の中国。「凄い」。そう、たしかに凄い。共産主義思想の元での市場原理主義。バベルの塔が林立する上海や北京や。


大金持ちがいて、極貧にあえぐ人々がいて。汚いところは塀で覆い、見せたくないところは隠し。


テレビがあらためて暴く中国人のマナー(そんな言葉は中国にはないか(笑))の悪さ。整理券を奪い合い。列に並ばず。タバコのポイ捨て、痰吐き当たり前。券を奪い合うあの表情や光景には恐ろしささえも。


当局はマナーブックの様な物を配ったとか。北京オリンピックの時も。バスは並べ、痰はくな。割り込みするな。パジャマで歩くな。洗濯物を路上に干すな・・・・。現代中国版「べからず集」。


まさに中国の狂騒を見る思い。だが待てよ。かつて日本もアメリカから言われたような。事実誤認もかなりあったが。


震災被害にあったハイチの人達が(もうマスコミは忘れたよう)食料品を奪い合う光景。それを「教育」と評した人もいたが。生きる本能の為の貧しい人達の奪い合いと豊かになったはずの中国人が入場券奪い合いとは訳が違う。


多くの日本人は中国の古典からいろんなものを学んだ。学ぼうとしている。礼儀や道徳、倫理観を。中国人よ、君らの先人が語ったことを異端と排斥したのか。


そんな中国を日本人は強大な市場として、あの手この手で進出を企てる。侵略ではない。交ぜてくださいと。


名実ともに中国は世界の大国なのだ。アフリカの天然資源を押さえ、あのならずもの北朝鮮の親玉を超国賓待遇で迎え入れ。三顧の礼をもって国際社会復帰を求め、変わりに北朝鮮の天然資源を狙う。


物まねOK,偽物OK。ずるいことはなんでも。孔子や孟子が許すわけもないのに。「教育」のせいか。中国人って論語読むの?。


中国の悠久の歴史は語る。栄えたものは必ず滅びる。バベルの塔も然り。悠久の歴史を誇ったギリシャの現状・・・。


そして日本は今や中国の経済力に期待する。金持ちの観光客大歓迎。ゴールデンウイークの渋滞、人出。蟻のような列を作る車、車。これもこの一週間のテレビの最大関心事。黙々と車を転がすしかない人達の中で混乱はあったのか、ルール、マナー違反はあったのか。バーベキュー会場の放置されたゴミの山。中国人を嗤えないのか。



“チェルノブイリ”異聞

  ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...