まさに燎原の火の如く宮崎県を襲った口蹄疫。ワクチン接種して11万頭以上が殺処分とか。罹患した牛も餌を食べている。仔牛は病んだ母牛の乳を一生懸命吸っている。生きるために。
原因はウイルス。まさに戦争。農家はじめ関係者の苦悩察するに余りあり。
殺処分されるだろう牛の目をみていると浮かんできた金子みすずの詩。
「ひい、ふう、みい、よ、踏切で みんなして貨車を数えていた。いい、むう、ななつ、八つ目の 貨車に仔牛がのっていた。売られてどこへいくんだろ、仔牛ばかしでのっていた。夕風冷たい踏切で、みなして貨車を見送った。晩にゃどうして寝るんだろ、母さん牛はいなかった。どこへ仔牛はいくんだろ、ほんとにどこへ行くんだろ」。
戦争です。「情」を覚えたら戦争には勝てない・・・・。そうなんですが・・・・。
口蹄疫の牛が映し出された直後のCM。たしか牛乳だったかと。綺麗な女性が声を掛けながら牛の世話をしている。ブラシで磨いている。乳牛の目は嬉しそうだった・・・。同じ「牛」という動物なのに。
無責任といってもいい亭主の感傷。