2010年5月18日火曜日

スイングジャーナルが消える

ジャズの専門誌「スイングジャーナル」。今月発売、来月号で休刊とか。びっくりするし、淋しいし。もっともこの数年は買っていませんでしたが。CDの売り上げ減による広告収入の低下が経営難の主因と。63年間の歴史がひとます終わる。


音楽のネット配信やCDレンタル。今や時流。泣く子と時流には勝てぬ。廃刊ではなく休刊。復刊を目指すとはいうものの。


高校、大学時代。愛読者でした。自分で毎月買ったり友達と廻し読みしたり。ジャズ喫茶で読んだり。バックナンバーまで揃えてみたり。スイングジャーナルゴールドディスク大賞とったレコードは殆ど買い。バイト代をすべてつぎ込み。あげく、就職したいとまで思い、当時神田にあった小さな小さな会社まで訪ねていったり。「新卒の子なんていらないよ」と断られ(笑)。儲かっていた出版社ではないけど、よく今日まで持ちこたえていたもの。


雑誌揃え、レコード揃え。雑誌は昔に片付けてしまい。レコードは親友サトシ君宅に居候中(笑)。就職は断られたものの時々遊びに行っていたスイングジャーナル社。神田はとうに移転。終焉の地は麻布十番だとか。神田ではたまたまいろんな人に会いました。植草仁一、瀬川昌久、油井正一・・・・。誘われて今で言う「ライブ」にも連れていってもらったことも。人気投票にもせっせと応募したり。


その後、時々本屋の店頭で見掛けて買ったことも。内容はずいぶん変わっていて、書いてる人も知らない人になっていて。でもその「健在」に胸をなで下ろしていたことも。たまにジャズに接するとこころがときめき。しかし、あの時代のような「浸かる」ことはなくなってしまった・・・。


たまたま訃報。ピアニスト、ハンクジョーンズ。ハンクジョーンズ特集なんてのが昔のスイングジャーナル誌にあった。


今夜は犬を病院へ連れて行ったあと手元にある、多分あるはずのハンクジョーンズ聴こうかな。取り戻そうにもとり戻せないあの時代だけど。せめて・・・・。



“チェルノブイリ”異聞

  ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...