迷走だの、言葉が軽いだの、指導力ゼロだの、ぶれる、ゆれるだの。豆鉄砲食ったような鳩の目が爬虫類のような目に、カメレオンのように見えたりと悪評さくさく、世論の支持低下この上なしの鳩山政権ではありますが。ほんと目を覆いたくなるような体たらく。日替わりメニューのお言葉。悲しい現実なんですが。メディアはそれこそ全く同じ論調で鳩山を酷評。なぜ、まあ、こうも足並み揃ってと思わないことも無いのでありますが。
明日は沖縄の本土復帰38年。沖縄では恒例の県民運動が行われ、米軍基地反対一色になることは間違い無しと。県民の負担軽減、危険除去。辺野古だ徳之島だ九州自衛隊基地ローテーションだと。展望見えぬ不毛の動き、不毛の言動。
亭主はかねがね米軍基地の「そもそも論」無しでの沖縄問題議論に疑義を呈して来たところ。政治家もメディアも日々の言動や動きを伝え論じるだけで、その原点の論議は素通りさせて来た。それに疑義を持ち、日米同盟はかくあるべしという論議が先だと言ってきたのですが。
ようやくここに来て、メディアの一部はその「そもそも論」を取り上げるようになった。海兵隊とは何かから始まって抑止力とは何かという問題。基地の移転話だけでは無く、日本の安全保障の根底を論議し、極端に言えば与野党共通で論議して結論を得るべきこと。この国の将来に関わる重大な問題。国論統一はありえないとしても共通認識のレベルまで、この問題を「勉強」しないと。鳩山は学ばなかったと言ったけど一部政治家除き、メディアも国民も学んでいなかった。目先の現象だけの問題としてしか見ていなかった。
今日の朝日新聞の社説。「普天間問題ー仕切り直すしかあるまい」。ようやく重い腰を上げたかと。テレビもやっとこの問題の本質を議論するようになった。遅きに失していたのはこういう人達かも。
基本理念がないところで事象の問題をとりあげ批判しても解決は無い。ぐずぐず先延ばしにして誹謗中傷受け、いや、実際、その能力には大いに疑義ありなんですが、国民的レベルで有事とは、安保とは、自衛隊の在り方とは・・・それらを認識しなければならないという機運を醸成したのは無能力鳩山くんの怪我の功名、"功績"かとおもう次第。平均的レベルでの国論を持って対米交渉しない限り解決なんてあり得ない。日本国中、自分の住んでる近くに米軍基地が来る。いやだっていうに決まっている。だってその必要性が理解されていないんだもの。日米安保だけにとどまらず、この国の安全保障はいかにあるべきか、それが認識されれば県外移設って議論も現実味を帯びるはず。
鳩山政権が試行錯誤、不見識を繰り返しているおかげで国民が目覚めることになった。五月末決着なんていうのが絵空事だとわかった今、あらためて国民が目覚める機会かとも。せめてそうでも思わないと迷走に付き合わされ、不信感だけつのらせているってのは何の得にもならないし。
災い転じて・・・。そんな諺とはちょっと違うとは思うけれど。