2012年11月12日月曜日

戦争」ということについての正義

オバマがアメリカ大統領に再選された。それが、どんな意味を持つのか、我が国にとってどんな影響があるのか・・・。

オバマはかつて、たしか、アフガニスタン侵攻にあたって「正義のための戦争」と言った。正義のための戦争。それは自国の、自分たちが考えている“正義”を他国に押し付けるものではないかと、ふと思った。

人が人を殺す。そこに正義と言う倫理観が存在するのか、介在出来るのか。と。
それは「犯罪」であり、罰せられる。通常の社会生活では。

戦場で、「敵」を殺すことは犯罪とはされない。いや、時として、英雄ともされる。

戦場にいる兵士は、誰しも“恐怖感“を持っている。殺される恐怖と殺すことへの恐怖を。

その恐怖に打ち克ちながら、“正義”の名のもとに兵士は多くの人を殺す。

戦争なら許される“殺人”。そこにある「正義」とは・・・。

「原子力戦争」ということが言われてきた。それは核戦争を指すのではなく、原発を巡る相克を言ったものだったはず。言葉を替えれば「競争」だったのかもしれない。

原発事故によって、その、理論や想像の中で存在していた“戦争”は現実のもとなった。

原発事故に直接“遭遇”した人達。そこはまさに戦場だった。事故現場も戦場だった。そして、その戦争は、人々の価値観の戦争に行きついている。

正義として、反原発を声高に言う人々がいる。たしかにそれは一つの正義だ。反原発と言う思想は。

しかし、「反」という思想や言動、あるいは行動は、実際の事象があって成り立っているような気がする。戦後、この国で、「反戦」が声高に言われたのは、ベトナム戦争と言う、アメリカによる「正義の戦争」があってからではなかったか。反戦運動としての「ベ平連」。反戦運動は市民団体もあったが、学生や労働組合がその中核をなしていた。

「戦場に子供たちを送るな」、「原発から、放射能から、子供たちを守れ」、その声と同じように聞こえる。

それが盛り上がりを見せているというならば、今の反原発運動、いや、集会含めた行動や、言辞。それは、「フクシマ」によって惹起されてものだ。
運動の“原点”はフクシマ。反戦がベトナムであったように。そして、その“原点”が常に原点に据えられ、見つめられ、その“地位”を確保されているのか。

きのうの新聞にあった全15段ぶち抜きの意見広告。「原発即時ゼロは多くの国民の願いです」。福島の原発事故は収束していません。除染、賠償、健康を守ることが福島県民の願いです。政府は原発即時ゼロにする決断を。

呼びかけ団体として書かれているのが、原発をなくす全国連絡会・ふくしま復興共同センター。どんな団体なのかボクはしらない。虫眼鏡をもってきても見えない“賛同者”らしき名前を書いた字が並んでいる。

事務局が記載されている。福島県労働組合総連合。連合、それは民主党の支持母体の筈だ。その前身は、労働運動としての前身は総評だ。

原発事故の原因の一つに、もちろんそれが人災であるという前提に立ってだが、労働組合があると思っている。東電労組。それは電事連傘下の組合であり、電機労連に加盟していたはず。電機労連が総評傘下であったのか、同盟傘下であったのか、産別労組であったのか、新産別労組であったのか。それは知らない。

労働組合であったのは事実。組合員である東電社員は、原発に対して、どういう役割を果たしていたのか。事故後、その労組が事故対応について会社側とどういう交渉をしてきたのか。寡聞にしてそれを知りえない。

労働組合が本来あるべき労働組合の機能を果たしていたなら、1Fに従事する東電労組の人達の意識に、それがあったのなら、事故の形状や対応は変わっていたのかもしれない。古いもの言いだが、統一戦線という言葉を労働運動は好んだ。立て万国の労働者と歌った・・・。東電の下請け、孫請け会社の社員も、それが例え未組織労働者であろうと、「労働者」であることには変わりは無いはずなのに・・・。

総評が支持していた政党は社会党。それが消えたことは労働運動も消えたということか。社会党の“末裔”である、社民党の党首が、今更もって、突然、反原発の旗を振っているという奇妙な現実。

黙して語らぬ労働組合。資本との対決を言い、資本との戦争をいい、闘争を言った、言っていた労組。

原発事故における、フクシマにおける労働組合の正義とは何か。

去年、郡山であった反原発集会。デモ行進の中には確かに労組の名を書いたプラカードがあった・・・。

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