2012年11月23日金曜日

“猫の目”政治家の言葉。~時々選挙について~

昔、「猫の目農政」という言葉があった。猫の目の動きに譬えて、ころころと変わる政策を揶揄した言葉。

貧乏人は麦を食え。総理大臣のそんな発言が物議をかもし、やがて、農協は肥大化し、政府のコメの買い入れ価格を決める米価審議会。生産者米価の決定。農林省三番町分室で毎年開かれていたその審議会には、圧力団体としての農民団体がむしろ旗を立てて、引き上げに気勢を上げた。自民党の中には総合農政調査会という組織があり、「ベトコン議員」と呼ばれる議員さんは、政府に大幅な値上げを迫っていた。

貿易の自由化によって、いわゆる外米が入ってくるようになり、日本の農家は苦境に立たされようとしていた。自由化、外米。それはたぶんに官僚主導による日本の産業構造の転換。外圧による他産業への影響を食い止めるために撮られた策。農民票を、農協票を票田とする地方の議員さんは、「生死」を賭けて農家を保護しようとした。

農協は最大の圧力団体であり、かつ、カネ持ちであった。「ノウキョウサン」という“英語”がはやった時代。

供給過剰、生産調整、減反・・・。そして今の戸別補償。農政は毎年のようにその方針がかえられた。
それを以てして「猫の目農政」と言われていた。今は、TPPで揺れる。

ころころ変わることのたとえに引きだされた猫は、「迷惑」なことであったろうと。

今回の選挙。政策が大事と、それを明示するよう政党は迫られる。そして出されてくるもの、語られるものは、ほとんどが付け焼刃。思いつき。

政局のための政策と。

まさにテレビタレント出身の故か。テレビの中身のようにころころ変わる「維新」の政策。特に原発。そしてお仲間。裏切るのがお好き。
安倍晋三。日銀がどんどんお札を刷って、国債買わせる。一夜にして変更。市中にある国債の話だと。

これから、彼らが言っていることは、たぶん、また、反応を見て、変わってくるだろうし、もし、“政権”なんてことになったら、見事に民主党のマニフェスト騒動の再来かとも。

猫の目政策と言わしてもらいましょう。

彼らの言葉のどこに信を置けばいいのか。衆愚政治というべきか。選挙民を下に見て、愚かで騙しやすいとみているということか。

自民総裁選。党内世論、つまり党員票は石破が勝っていた。議員票で安倍が勝った。いわば、議員さんたちだけで選ばれた総裁。民意との乖離。

たぶん、多くの猫は怒っている。だから、夏目漱石も書いた。吾輩は猫であるの中に。

「元来人間というものは、自分の力量に慢じて、みんな増長している。すこし、人間よりも強いものが出て来て、いじめてやらねば、この先どこまで増長するかわからない」。

この“国難”の時代にあって、不毛の選択はしたくないのだけれど。

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