2014年8月23日土曜日

「昭和天皇実録」、史観を変えるかもという期待

昭和天皇の在位62年、87年の生涯をまとめた“公式記録”。昭和天皇実録が24年余りの歳月をかけて完成した。近く、徐々に公刊されるという。
1万2千ページ。公刊に先立ち、マスコミ、宮内庁記者会には先に公開されるのだろうか。

物凄く興味が湧く。天皇の目を通した「昭和の実相」がわかるからだ。

「昭和」にかかわる本は数多く読んできたつもりだ。例えば松本清張の昭和史発掘から始まって、半藤一利の昭和史に至るまで。
作家の本ばかりではない。宮内庁関係者や侍従の記録なども。

平成もすでに26年。昭和の実録、実相をあらためて知りたいと思う。断片的な昭和史ではなく、例えば戦争時、統帥権を持っていた天皇の記録。

「過去には戻れないが過去を知ることは出来る」。

これほどのものはあるまい。

極端に言えば、昭和は、ある時まで戦争の世紀だった。その戦争を、天皇陛下がどういう思いで見ておられたか。どういう立ち位置に身を置かれていたか。

特に、先の大戦。敗戦時の戦争指導最高会議、御前会議。さらには開戦時の動き。

昭和天皇は戦争を回避したかったと聞いている。それが突入せざるを得なかったいきさつ。
それが記されているかどうかはわからないが、「天皇陛下万歳」と言いながら死んで行った兵士たちへの思い。暴走する軍部への思い。現人神とされていたことへの思い・・・。

生きているうちに、それらを知ることが出来るのは幸いなことだとも思える。

もしかしたら、ここ数年の世情を憂いた今上天皇が刊行を督促されてのかもしれないとも思う。

「四方の海、みな同胞(はらから)と思う世に、など波風の立ちさわぐらん」。

明治天皇の御製を、なぜ東条英機に伝えたか。それを東条の側から知ることは出来たが、天皇の真意はいかばかりだったのだろうかとも。

玉音放送の録音時の心境はいかばかりだったのかも。
靖国に対する思いは・・・。

あの頃を支配していた皇国史観をはじめ、さまざまな史観が覆されることだって考えられる。

虚偽も誤報も無い。歴史に残る公文書だ。

人間宣言をした時の心境。マッカーサーとの会見時の心境、実相。
それは憲法論議にも一石を投じることになるかもしれない。

戦後69年、まもなく70年。今を生きる人達にとっても、戦地に赴いた人達も、戦に殉じた人達の遺族にしても、引き揚げてきた人たちにとっても、知りたかったことだらけなのだ。

昭和と言う時代を正しく把握することが、この国のこれからにとっても重要なことだらけなのだ。

戦争を知らない人達があまりにも多すぎる。戦争を知りたいという若者が増えている。今は、「歴史の転換点」なのかもしれない。

そこに何が記されているのか。胸騒ぎすら覚えてくるのだ。

今上天皇は、広島の惨事を見聞きし、静養を取りやめた。日には合致していると思う。陛下の行動を聞いたゴルフ中の安倍は焦ったのではないか。
あわてて帰郷した。

陛下の無言の、行動による安倍への“忠告”とも受け取れた。余談だが。

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