2012年6月4日月曜日

みんな”狼少年”だった

イソップ寓話に出てくる狼少年の話。人の気を引くため、狼が出た、狼が出たと騒いでいた少年がいて、誰もそれを信じなくなった頃、本当に狼が出てきて、少年は助けを求めたが、誰も来てくれなかったーーーそんなお話。

そのお話の教訓が「人は嘘をつき続けると、たまに真実を言っても信じて貰えなくなる。常日頃から正直に生活する事で、必要な時に他人から信頼と助けを得ることが出来る。嘘をつく意図はなくても、結果的に誤ったものとなる場合も同様」てなことになるわけですが。

今、この現生(うつしよ)を覆っている「不信」。まさに出元は「狼少年」の例えに匹敵かとも。

そして狼を強いもの、怖いものとちょっと拡大解釈してみたり、虎の威を借るキツネの寓話と重ねあわせてみると。昔むかしの寓話は現代にもそのままということですか。

「乾坤一擲」「一期一会」。2回も会うし、また会うかもとか。
離党、分裂。マスコミの勝手な推測だってかもしれないが、「お別れ」する気無しだし。

「電気無くなる」「電気足りない」。一部メディア少年が大合唱。電力不足“狼”に煽られて“容認”する知事さんや市長。

「福島の子供たちはみんな病気になるぞ、なるぞ」。どっこい皆元気に生きている。

自民党“狼”に脅されて、大臣の首切り。図に乗ったおじさんたちはまたまた“要求”をエスカレート。解散、解散。一番自分が怖いくせに。
おい、メガネ狼さんよ。

そして何回聞かされたことか「最強布陣内閣」。

「原子力は安全、安全」。電力“狼”に乗せられて。本当の放射能狼が来たら、誰もいなくなった・・・。

狼少年物語の数例。

もっとも主人公は皆大人。でも内容は、稀有な“少年達”。いや、それ以下。イソップさんに書き変えてもらいましょう。狼中高年と。

昔あった漫画かアニメ。狼少年ケン。この少年は違う。狼によって育てられ、やがて、双子の子供狼と一緒に、森を守り、動物を助け、邪悪な原住民と戦う。お姫様も助ける・・・。

福島の子供たちよ、狼少年ケンになろう。邪悪と戦おう。

おっと、これを書いている人・・。ケンイチだった。ケンだった。牙抜かれのケン。
なじょすっぺか。悶々とした日夜を送っているんだったとさ。

“チェルノブイリ”異聞

  ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...