2012年6月29日金曜日

それでも”日産”の車を買いますか

企業の株主総会もほぼ終了。国家公務員も今日ボーナス支給。公務員ボーナス9%余り減の平均51万円余り。
それにしても驚いた。日産のカルロス・ゴーン社長の年俸、なんと8億9千万円。取締役9人で17億5千100万円。
トヨタの取締役27人分が9億7200万円。27人がゴーン一人に匹敵するっていう数字。

たしかにカシオ電機の創業者の樫尾俊夫氏の報酬は13億3千万。でも、これには退職慰労金、13億1千万が入っているから。別問題。
それしても樫尾氏は故人。相続税げがぼってやられるだろうし、遺産相続も大変だろうと。余計な他人の財布勘定。

亭主が7年前に貰った退職金は500万円余り。加算分も規定ではあるはずなのだけど、それは社長さまの意向でカット。最高権力者の“嫉妬”とは、かように怖い。
で、今や全部食いつぶしました。ま、私事はどうでもよく。

8億9千万円の中味はわかりません。ストックオプション分もあるかもしれないし。税金も相当払わねばならないとは思うけど。

国内企業では過去最高の数字とか。とにかく、これだけの給料を貰っている人がいるということ。

会社の利益が上がるから社長の報酬もあがる。会社の利益は車を買う人がいるっていうこと。
なぜ、これだけ車が売れたのか。エコカー減税なるものが消費意欲を押し上げたため。ここにだけあった“減税”って言葉。

消費税増税で国論は二分。年に何万円の出費増、庶民の暮らしは苦しくなるという。
消費税には無関係な、かけ離れた額の給料貰う人がいる。

必要に迫られて車を買う人。家計とにらめっこしながらローン組んで。結果、社長は9億円。あなたはそれでもニッサンの車を買いますか・・・。

ま、資本主義、グローバリズム。当然ではあるのでしょうが。民主主義社会でもあって資本対労働という対立軸。

労働の側に立つ組織であるはずの連合なるものが、デタラメ政権を支えるって構図。
思い出す。労働貴族って言葉。総評の幹部が常連だった東京・芝の高級フランス料理店。

従業員1,000人以上の企業の社員の平均給与を参考にしたという東電社員の年収。平均570万円。暴かれた東電病院の“怪”。

被災地の病医の、あまりにもひどすぎる実情をルポする新聞。その幹部は購読料に関わる税金の減免措置を申し入れるって“怪”。

在京キー局のトップの年収も1億円を下らない。能書きたれてる「フリー」のキャスターの年収は。

金持ちが消費増税を怒ることの説得力の無さ。

あなたはそれでもユニクロで服を買いますか。あなたはそれでもソフトバンクの携帯を買いますか。

昨日、夕方の仮設住宅の光景。
狭い部屋の開け放った窓から、表をぽつねんと見ている爺さん。寄って行けと手招きする。ばあちゃんが手もみのキュウリを持ってくる。
「なんか一杯飲みたいね」
「そうだな」
「ビールでも買ってくるか」
「そうだな、ごっつおうになっかな」
買ってきたアサヒスーパードライ。
「なんだい、こんな高いビール。もっと安いのあっぺ」
「ま、いいさ、冥土の土産だってな」。
部屋の中のテレビでニュースをやっている。1号機の無人カメラ。測定された高い放射線量。じいちゃんはもはや無関心。興味無しの気配。
「このテレビもタダで貰ったしな・・・」。

テレビはソニーの商品。経営苦しいと言われながらも、大幅ダウンと言いながらも最高経営者、ストリンガー氏の年俸は4億円以上・・・。

1億円の宝くじも求めて売り場に並ぶ“庶民”。その名もドリームジャンボ。夢なのです。1億円は・・・。

こういうこと書くのって「ひかれものの小唄」っていうんだろうね。

“チェルノブイリ”異聞

  ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...