何も朝から晩まで。去年の3月のように「原発」のことを扱えとは言わない。
世の中は動いている、世界も動いている。様々なニュースが飛び交っている。
それを伝えるのがメディアの役割だし、福島県民だってそれに無関心でいるわけじゃない。消費税だって円高、株安だって気になっている。でもね・・。
一時メディアをにぎわした中高年の「原発決死隊」。結局あれはどうなったんだろう。どんな扱いをされたのだろう。どこも伝えない。
4号機の冷却機能破損、回復と言うことらしいが、ちょこっとした扱い、取り上げないところも。機能不全の時はNHKでも大きくやったのに、なおった、それが応急措置だったとしても、もうそれはニュースで無くなっているような。
「原発」周りのこと。それは何か重大な事態を迎えないとニュースにならないということ。今のメディアの特性。
何回も言うようだけど、福島原発の悲劇は、大飯再稼働や電量不足、電気料金値上げの話題にシフト。それを“恣意的”と言いたくはないけれど。
相馬やいわきで水揚げされた魚は、汚染されていなくても売れない。初水揚げのかつおと時だけ築地の値段が105円と他の漁協にあがったものの四分の一だったと報じられただけ。
魚は獲れる。でも売れない。政治の舞台では話題にすらならない。漁民は静かに怒っている。静かな怒りは伝播されない。
大きな声だけが取り上げられる。官邸前では大飯の再稼働に反対の抗議行動が行われている。どこもそれを伝えない。誰がやっている反対運動かどうかは別にして。
テレビはオウム、オウムのオウム返し。新聞は政局、政局ってような。
被災地に関心を寄せている人は多々いるんですが・・・。
原発ムラの落ち度探し、欠陥さらし。それも必要なんだけど。
糾弾だけがメディアの使命ではないと思ったりする昨今。
2012年6月8日金曜日
“チェルノブイリ”異聞
ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...
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