およそ“報道”という仕事に携わっている人たちによく用いられた言葉。
「鳥の目線、蟻の目線」。一つのことをどこから見るかによって、見方がかわるということへの戒め。
新聞目線、テレビ目線。受けての我々はどううけとめ、その伝えることを咀嚼するのか。
上から目線と言ってしまえばそれまでだが・・・。
メディアだけの問題ではなく、そのネタを作っている人たちにもそれは当てはまる。立場によって見方が分かれると言うこと。
景色だって見る角度によって印象は、受け止め方は違う。
例えば国会事故調。その模様はネット中継だどでも見ていたけれど。委員会の結果ややりとりでの見てる人の、見聞きした人それぞれの受け取り方。
事故から一年以上たった今、それぞれの人に“刷り込み”が出来あがっているせいか。参考人に対してイメージが出来あがっている。
菅の信奉者は「事故調は、東電の言い分を認める。質問も意図的だし、偏っている」という。
黒川委員長は「東電は上に行くに従ってくさっている」ってような事を言っていたけど。
菅を支持しない人は、事故調の論議を受けて「官邸の過剰介入が混乱を引き起こした。民主党の”政治主導“は有害だった」と言う。
新聞の扱い、論調も然り。どういう記者が書いたか、社説は。見方が違ってくる。
どう読みとるかの難問。
長年の自民党一党支配をよしとせず、二大政党を作るために小選挙区制を国民は選んだ。亭主はもともと反対。中選挙区論者。それはさておき・・。
二大政党になって「決められない政治」が続いている。それに嫌気がさしたところに登場した橋下徹。どこかワンフレーズポリティクスのような言動。その中味はともかく、決められない政治に辟易した国民の多くが橋下になびく。
多分、このままで行けば「二大政党制」は崩壊するだろう。
視点。まさに原発被害者の視点で物をみるか、経済成長が止まれば国が滅びるかのような考えに基づいて、しかも、今の“豊かな”生活を維持したいかによって視点が論点が変わってくる。
直接関係は無いにしても、きのう二本松で起きた交通事故。双方ともに避難民。
弱者はどこまでも弱者であるということ。悲劇はどこまでも付きまとって行くということ。
視点の一つの“起点”になってはくれないものかと。
2012年6月10日日曜日
“チェルノブイリ”異聞
ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...
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