再稼働に向けて作業が始まった大飯原発、3、4号機。
19日にはタンクの水位低下を知らせる警報音が鳴り、23日深夜には送電系の異常を知らせるアラームが鳴り続けたという。
大気の具合での“誤報”、計器の誤作動と関電は発表。メディアは公表の遅れを責めはしたが・・・。
大気の加減で鳴る警報。こりやなんじゃいって。原発そのものには影響無しと関電は言うが。誤作動にしても何にしても、警報が鳴るってこと自体、「安全が完全に確保されている」って言えるのか。
誤作動、大気ってことで事がすまされる。そうなんだとしても、うがって見ればわざとらしい。それに慣らされてしまう。
まさに「狼少年」のような。
関電の説明が事実だったとしても、いや、それが事実であったなら、作業員も、詰めていると言われる政治家も、保安院の奴らもそれに慣らされてしまい、たかをくくってしまうんじゃないのって。
もう狼少年の話しは、懲り懲りなんです。福島は経験済みなんです。「なんらかの爆発的事象」からはじまって、格納容器は大丈夫、圧力隔壁があるから大丈夫、メルトダウンはしていない・・・。繰り返された“狼少年”にさんざんだまされてきたんだから。“狼少年”は“神話”にまで格上げされていたのだから。
「些細な出来事」の公表遅れ。やはり根底にあったのは「隠す」っていう精神構造なんじゃないのか。
事故があった時の恐ろしさ。それは人間が被曝するって問題だけじゃない。人生も、地域社会も、いや、結果は国の存在にまでかかわってくるということが、すでにわかっているはずなのに。
1F,福島第一原発。今もって、アラームは鳴るし、異常が常に出ている。2号機は、4号機は。まことしやかにその危険性が声高に言われている。それは完全廃炉まで続く。
原発を忘れたかのような国会周辺。連日“狼少年”たちが騒いでいる。その中には当然マスコミもいる。54という数字をめぐって、連日の・・・。
反対・離党・新党結成。そうなってからでいいじゃないの。時々刻々、それを伝えることの意味。
狼少年だたっかどうかは、明後日にはわかる。
新党結成。どうなるカネは。政党助成金はどうなる・・・。
またもNHKを持ち上げるようだが、昨夜のETV特集。飯舘村の一年余りの記録。
番組最後のナレーション。「大飯原発の再稼働を決めました」。たった一言が、反大飯への大きなメッセージ。飯舘の“事実”を積み上げて置いての最後の一言。うまい作りだと。
ネット上でも、一時よりはおさまったかのようにも見えるけど、相変わらず原発とめぐり、放射能汚染をめぐり、飽きもせずに狼少年、狼大人が跋扈している。
なんか重苦しい週の始め・・・。
2012年6月25日月曜日
“チェルノブイリ”異聞
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