2011年11月10日木曜日

奇妙な光景なのだ

福島県議会議員選挙と原発周辺地区の町長選や町議会選挙が今日告示されました。

震災の影響で延期されていた選挙。郡山市は半年遅れで実施されましたが。

県民15万人以上が避難しているという中での選挙。民主主義のルールにのっとり、法を順守するなら、やらなくてはいけない選挙なのですが。

やはり「奇妙な光景」としか映りません。

町長選や町議選。役場が移転したところでは、選挙の“拠点”はやはりその移転した役場。浜通りの選挙が会津地方で第一声。

道行く人は選挙権無し。勢い選挙運動は避難所や避難場所ということになる。

原発のおひざ元、双葉町は役場機能や多くの住民が埼玉県に。埼玉県の臨時役場で受け付け。避難所での選挙運動。散り散りになった住民にどうやって選挙運動をするのか、いや、選挙そのものを周知させるのか。選挙広報は届いても、顔も声も聞けない選挙。

郡山市議選でもそうでした。多くの人が「選挙どころじゃないよ」。投票率は大幅に低かった。

20日が投票日の今度の選挙。投票率はとんでもなく低くなるでしょう。

候補者だって何を訴えればいいのか。原発しかない。誰もが。争点になるのか。思いは同じなのだから。

「半分以上の住民が戻れないと思っているが、帰れる環境を作ります」。それがどれだけ通用するのか。

折しも・・。国は20キロ圏内の警戒区域に「長期帰還困難区域」を設定するそうです。そして、比較的線量の低い地域に生活拠点を作って「2段階帰還」というのをやるとか。
長期とは10年以上、いや、20年以上でしょう。仮に2段階方式が成り立つとしても、どんな「ニュータウン」が出来るのか。

戦後の日本。ニュータウン構想はことごとく瓦解しています。多摩ニュータウン、千里ニュータウン。20年もたなかった。

阪神淡路大震災後、被災地にニュータウンのようなものが出来ました。そこの人が言っています。建物は並んだけど、それは無機質な入れ物としか思えないと。

神社があって、田んぼがあって、墓場があって・・・。そういう物がないと町とは言えない。5階建ての団地が立ち並び、中央の広場にスーパーや学校、公園があっても、やはり「団地」は存続しなかった・・・。

その轍を踏もうとしているような二段階帰還方式。奇妙な光景が出来上がるのか。

答えが出せないままずるずると日がたっていくこの国の現実。

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