放射能の年間被曝基準。どうやら年間1ミリシーベルトという数字が“定着”したような。最初の頃の20ミリシーベルトという基準には、学者・専門家という人達の多くが泣いたりわめいたり罵倒したり・・・。問題ないと言った学者や研究者は犯罪人扱いされた。
「風」の仕業とタイトル書いたけど、その一つが風という字の入った「風評被害」というもの。
いろんな学者さんがいる。専門家と称する人がいる。大声で1ミリを言う人をメディアは積極的に登場させる。
年間20ミリシーベルト。時間当たりに勘算すると、毎時3,8マイクロシーベルト。1ミリシーベルトだと毎時0,19マイクロシーベルトということになるそうな。
郡山の数値は0,8マイクロシーベルト前後を行き来しています。立派に1ミリシーベルト越え。こりゃ「風評被害対象地域」だ。
0、19を毎日一年間浴びていての1ミリシーベルト。一週間や一カ月滞在していてどうなるものでも無しなんですが。
風評被害。被害者は当然福島県。で、加害者は。学者やマスコミ。鵜呑みにする識者。
責めるつもりは毛頭ありませんが、大いなる自己判断力の欠如、付和雷同かと。
風の仕業って・・・・。
大気中の測定値があまり変わらない。みんな思っている素朴な疑問。答え無し。
ようやく出てきた一つの観測。東大や茨城大学の研究チームの調査。
「地面に落ちた放射性物質が、地面が乾燥することによって風によって舞い上げられ再浮遊したのではないか。土埃となって」。
風の仕業なんですね。風は気まぐれ、気の向くまま。これじゃ、薄い濃度で飛散区域はもっと広がるじゃない。
乾燥は冬とは切ってもきれない自然現象。
これ見たらまた思う人もありやと。「風の強い時には福島に行くのをやめよう」って。
塾生に言いました。「風評被害、風評被害って暗い顔してるな。その顔を映すのがテレビの仕事。仕掛けに乗るな。確かに被害はあるけれど、風評被害ってなんですかって顔して笑ってろ。そしたら県外から来た人はびっくりする。福島の人は皆笑顔だったって。そうすりゃ“風評”は逆に多少は収まるかもよ。人間なんてそんなもんだ」と。
絆と呼びかけても、がんばろうってスローガンを並べても風は吹く時には吹く。
2011年11月12日土曜日
“チェルノブイリ”異聞
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