「タニタの社員食堂」という本がバカ売れ、ベストセラーだという。それにあやかってか、栄養短大など「学生食堂」の本も売れているとか。学食にはわざわざ出かける年配者やサラリーマンまでいるとか。
栄養士が管理した、カロリー計算したレシピ。健康本ブーム。
そうでしょうね。だれしも健康には気をつけるもの。健康、健康。それに越したことはないのですが。
書店に積まれていた原発本はその場を明け渡した健康本。なんたって「食」は人間にとって一番大事なことですから。
だからでは無いけど食の汚染とやらがなんでもかんでも「問題視」される。福島産は敬遠される。
いつもは刈り取られているはずの柿。今年は取り入れもされず。木につり下がったまま。哀しい光景。
県北名物のあんぽ柿も出荷見合わせ・・・。賠償金という金の問題だけではなくなっている。農家は生き方が“否定”されたようだと。金さえ払えばいいということではなくなった。
一日3,000人が働いているという原発事故現場。「原発の社員食堂」はどうなっているんだろう。過酷な食生活はだいぶ改善されたと誰かが言っていたけれど。
栄養士が常駐していて、タニタの社員食堂のようなきちんとした食事はとっているのだろうか。ちゃんと食わなければ気力も体力も湧かない。抵抗力だってつかない。
震災直後のあの避難所の光景。支援物資のパンとカップラーメンばかりだった人たち・・・。
乾パン一個で数日の飢えをしのいでいた自衛隊。
ほんと気になる原発事故現場の作業員の食事。
なぜかテレビは申し合わせたように「食べ物番組」ばかりが目立つ。
ここ数年ですっかり「食が細く」なってしまった亭主。自分では興味はないけれど、人さまの食の光景はなにかと気になる。
タニタの社員食堂も、もとはといえば社員のカロリーの取りすぎから出来上がったものらしい。
ほとんどの日本人はカロリー取りすぎの食事をずっとしてきたのだ。
「健康」。だれにとっても公平であって欲しいのだけど。
食のせいではない。最近の運動不足で、いささか腹囲が大きくなったような亭主。一応きになりながらタニタの体脂肪計に乗る毎日・・・。
2011年11月22日火曜日
“チェルノブイリ”異聞
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