福島県人で他県に避難した人がついに6万人を超えたという。そして県内には9万人の原発難民がいるという。
15万という人が、自分の住む、本来の家を持たない。持てない。哀しく辛い現実。
帰還のための一番の対策は除染といわれているが。除染活動は試行錯誤、暗中模索。
そんな折、またもセシュウム線量高い米が。伊達市。「安全宣言は何だったのだ」。農民は諦めたように淡々と語る。
「もう検査は県や国に頼っていてもしょうがない。我々生産者自らがやるっきゃない」。知り合いの農業に携わる若者。国も県も信用出来ないと怒る。
昨日ネットで見た通信社の配信記事。以下引用。
「 政府は29日、福島県伊達市の旧小国村と旧月舘町で生産されたコメから、国の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を上回る放射性セシウムが検出されたことを受け、原子力災害対策特別措置法に基づき、出荷を停止するよう福島県に指示した。藤村修官房長官が同日午後の記者会見で発表した」。
この記事どう読みますか。出荷停止は小国と月舘。なのに、取りようによっては県内産の米全部が出荷停止とも読める。出荷停止の前に、せめて同地域のという数文字を入れて欲しい。
悪意はないだろうが、こんな記事が風評被害の温床ともなりかねない。
内部被曝はあるのかないのか。外部被曝とどっちが怖いのか。相変わらず専門家の意見は分かれたまま。それぞれが考えて行動するしかないと。
ならば素人で。3人寄れば文殊の知恵ではないけれど、いい知恵がうかぶのかどうか。でも、それしかないかも。一人や二人の専門家の意見よりも、10人の素人の意見の方が正しい場合いだってありうる。「一般意志」の方が。
今年ももうあと1カ月。原発事故対策はこれからが正念場。確たる展望のないまま、木枯らしの中での“闘い”が続く。
家を失った多くの民。家族が離れ離れになっている多くの子供たち。テレビがやっている「ミシュランガイド」星話。
距離感はますます広がる。苦しさや辛さをバネにしてはいあがらなければならないのだけど・・・。
安全宣言を高らかに言った県知事。あれはいったい何だたんだい。依然彼からは何も声が聞こえない。
2011年11月30日水曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
地に墜ちた「天下のご政道」。
菅義偉という“無能”な政治家が、何かの手練手管を使ったのか、とにかく内閣総理大臣という「天下人」に昇りつめた。 最近の総務省の役人を菅の長男による「接待疑惑」が報道され予算委でも疑惑がやり玉にあがっている。長男が勤務している「東北新社」の名前を久しぶりに聞いた。 創業...

-
1945年6月6日。沖縄根拠地隊司令官の太田實中将は本土の海軍次官に宛て打電した。 “本職の知れる範囲に於いては、県民は青壮年の全部を防衛召集に捧げ、残る老幼婦女子のみが、相次ぐ砲爆撃に家屋と財産の全部を焼却せられ、僅かに身を以って軍の作戦に差し支えなき場所の小防空壕に避難、...
-
東日本大震災から8年だ。毎年考えて来たのが「復興」という言葉、その事象。 未だもって、「復興」を言う言葉には“わだかまり”があり、自分の中で“消化”されていない。納得できる“回答”を持っていないのだ。 今も「3・11」は続いている・・・。 勤労統計の“偽装”は、この国の根...
-
昔、佐藤栄作が内閣総理大臣だった時、官房長官をつとめていた人に橋本登美三郎という人がいた。富ヶ谷に大きな家を構えていた。 富さんという愛称で呼ばれていた。茨城県選出の議員。もともとは朝日新聞記者。南京支局長の経歴もある。 富さんの後援会は「西湖会」と言った。富さんは朝日新聞...

0 件のコメント:
コメントを投稿