2012年11月30日金曜日

ネットとテレビ、あるいはネットと新聞

今度の衆院総選挙。その帰趨にはネットが多いに影響してくるのだろう。
それの是非はわからない。なぜなら、未だ以て、「ネット」なるものに“懐疑的”だから。それをちょこっとだけ使っているにも関わらず・・・。

原発が選挙の争点になっていないと何回か書いた。世論調査の結果を受けて。
「世論」というものに疑問も呈した。

そして、今日の新聞を見て驚いた。朝日新聞。ツイッターの「つぶやき」を専門機関に分析依頼したところ、「原発問題」に対する関心が圧倒的に多数だというのだ。一位。二位がTPP。その数は二位の3倍に当たると言う。

既存メディアとネットとの「世論」というものに対する大いなる乖離。

しかし・・・。ツイッター上で見られる「原発」をキーワードにした「つぶやき」には、その多くが福島に対する誹謗、中傷、デマの類が多いということ。
それに対する反論も数多い。

輿論と世論。その、それぞれの字義を、意味を語るつもりはないが、世論はその対比で行けば、多分に感情的要素が入っている。

なんだかんだと有ったが、ネットを使った党首討論なるものが実現した。ニコニコ動画による。討論の最中に書きこまれるツイッターの数々。見るに堪えない表現も多々あり。
あの討論を視聴した人は140万人だという。
朝日の調査は、その討論を組み入れたものではないが、討論のテーマは「原発」「TPP」「消費増税」に絞られていた。

各政党も、スタッフにはそれぞれ有能な人材をそろえている。世の流れを汲み取り、どうやれば自党に有利なのかの戦略を練る。

かつて小沢がそうだったように、自民党は既存メディアよりもネットを選択した。

たしかに140万人というのは大きな数字だ。しかし、あの討論を見られなかった人達も数多くいる。いったいこの国に「ネット人口」といわれる人達がどれほどいるのか。

固定電話にかける既存メディアの世論調査は「高齢者の意見」、ネットは「若年層」。まことしやかにそう分析する専門家と称する人たちもいる。だから、年齢層によって関心も異なると。
そうなのだろうか・・・。

繰り返して言う。ネットの溢れる原発とか放射能とかいうキーワードのつぶやきには福島に対するいわれなき「世論」が多いのだと。

朝日新聞が続けている「原発とメディア」という連載。数日前から、自社を中心とした、1F取材がテーマにされている。本社からの立ち入り自主規制、まだ検問所も出来ていない時に、1Fに最接近した、いわゆるフリージャーナリストの話の対比。「フリー」はネットで流す。その時の実像を。組織として動く既存メディアは、本社の指示に縛られる。その連載が「自己批判」になっていくのかどうかはわからないが、ネットにやられたという口惜しさもにじみ出ておるような。

選挙に於いて、「ネット」は、各候補者の意見開陳の場としては、制限が設けられている。“ネット選挙”を解禁しろという声は大きい。あげく、ネット投票をとまで言わせる。

そして現状。寒空の中、候補者にとっての有力な選挙手段は、「辻立ち」。直接呼びかけるという手段。

それが実情であったとしても、選挙に「ネット」が、ネットが作る風潮が多いに影響してくるであろうことは想像に難くない。

ありゃ、今テレビ見たら、日本記者クラブでも党首討論やっている。だけど・・・。

ネットを媒介にした「ポピュリズム選挙」。そんな想いが強くっている。

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