ニュージーランドの地震。多くの被災者、死者、不明者。なんとも言いようがなし。一人でも多くが救出され、早く復旧することをあらためて祈るのみ。
倒壊したビルのガレキの中にいるであろう人達。たまたまあの場所にいた。たまたまその席に座っていた。被害者本人に何の意思あろう。
人生は往々にして、生死は往々にして「たまたま」に左右される。日常生活でも味わう「たまたま」な出来事。出会い。それを偶然というのか、運が悪い、運がいいと言うのか。
人はたまたまこの世に生まれてきたわけではないのに。
地震はたまたまあそこに、あのポイントに起きたのか。そう、たまたまなんでしょう。地震にだって故意は無いはず。
そのたまたまを予測することは不可能。人知及ぶべからず。
地震大国日本。阪神淡路大震災の記憶未だ定かなり。たまたまへの備えいかばかりか。公共施設などの耐震強化率低し。たまたまの不安増す。
たまたま持っていた携帯電話。そのメールが被害の状況や安否を知らせる唯一の手段だった。近代文明の産んだ利器。古代から存在する地震。
不可能であるとは分かっていても「たまたま」を的確に予測する近代文明の術が出来上がること願う。
“チェルノブイリ”異聞
ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...
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新しい年となった。雪の中だ。 良寛の詩作を引く。「草庵雪夜作」の題名。 回首七十有餘年 首 ( こうべ ) を回(めぐ)らせば七十有餘年 人間是非飽看破 人間の是非看破(かんぱ)に飽きたり 往来跡幽深夜雪 ...
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そう、あれは6月の初めだったか。 急に視力が悪く、パソコンの画面が見え難くなった。 脳梗塞で入院した時、最初に診察してくれた当直の麻酔科の医師が「白内障が出てます。手術した方がいいですよ」と教えてくれていた。 その後転倒して、それも二回。 CT 検...