2011年3月5日土曜日

そんなに急いでどこへ行く

昭和48年の交通安全標語。「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」。哲学的でさえありました。高速道路が出来てスピード出しすぎの車激増。交通死亡事故が多発していた時代。

きょう東北新幹線の東京ー新青森間に新型車両「はやぶさ」が運航開始。青森・東京間をなんと三時間十分で結ぶ。

「いやはあ、ずいぶん便利な世の中になったものだべな」。やはりスピードとは便利なことなのか。

駕籠にゆられて下に、下に~~。弘前藩の御殿様もびっくりでしょうな。

一週間後には九州新幹線の鹿児島ルートが完成。新大阪と鹿児島中央駅との間が三時間45分。なんと青森と鹿児島が10時間台でいけることになる。どうするんだい弥二さんキタさん。

人類はこよなくスピードを求め、高さを求める。それを科学技術の粋と称賛する。

東京と青森が3時間10分でいけるようになったらあの♪s津軽海峡冬景色♪という名曲は生まれなかった。阿久 悠さんはどう思っているんだろうね。
歌の世界もKポップなどど言ってテンポの速いチャラチャラしたものばかり。

のんびり旅にでも行ってくれば・・・。

旅を楽しむってことはスピードを楽しむことか。いや、行った先でのんびりすれば目的達成か。

はてさて人生という旅は新幹線なのか各駅停車の鈍行の旅なのか。駆け抜けた人もいれば、十分満喫した人もいる。

知人のおじいちゃんが昨夜亡くなったと。95歳。時代も含め十分「旅」を堪能されたのだろうか。90歳過ぎても高速をそれなりのスピードで車走らせていたというが。

東京・青森間。グリーン車、グランクラスは26,360円とか。
狭い日本、そんなに急いで何処へ行く。そんなに金かけてどうする。昔の標語が今の時代にもよみがえりそう。海の向こうの外国にも4、000か5,000円で行けるっていうのに。

ま、どっちにしても、亭主、「はやぶさ」に乗ること無さそう。無いはず。だって郡山には停まらないもん(爆)。

“チェルノブイリ”異聞

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