春のような気配です。暖かいです。日差しや柔らかく・・・。寒さに震えていた被災地の人達にとっては束の間の天の恵み。復興作業もいささかは捗るのかと。
穏やかな春の陽気も天の業。大地震も、巨大津波も天の業。この陽気をなんと思うか。人それぞれ。
陽光を浴びた原子力発電所。ここから聞こえてくるのは悲鳴と不安。拡大する一方の放射能被害。その恐怖に怯え戸惑う福島県民。野菜農家では自殺者も。
貯まりに貯まった汚染水。あふれ出るのを防ぐために土嚢を積んでいるとか。なんだか嗤える光景。
改めて問いかけます。専門家ってなんですか。せめて専門家と称する人たちの見解だけは信じようと耳を傾けているのに。あなた方の無責任な発言が不安を増加させ、パニックまで起こしている。
一人は安全だといい、一人は危険な状態だという。あくまでも学問上のこと。現場の話しになるとワカラナイって。東電の御用学者のような人まで登場。「東京電力”さん”が頑張っていますから」。
学者は構造は解説出来ても。現場の様子は解説出来ず。まして有効な対処法など提示も出来ず。
専門家という漠然としたくくりの中で、メディアが珍重する学者さんたち。学校で学生に知識を与えることはできても現実に起きたことに対しては無見識。
目下は安全圏の東京のスタジオで論じる「他人ごと」かと。真の専門家はいないものか。
たとえばヨウ素剤。住民に配った自治体も。いわきと三春。その薬は24時間しか効用が無いから今飲んでも無駄という学者。配りなさい、飲んでおけば大丈夫という学者。学問と言うのは一つであるはずなのに、どっちかが間違ったことを言っている。
その学者どもを集めて参与にして周りを固めたような菅。国会では大見栄切って。参与集めた官邸からは有効な手立てはなんら打ち出されていない。東電に行くことすらやめた菅。自ら本部長なんていきがったくせに。ま、行っても鼻つまみ。邪魔なだけだけど。
プルトニュームが出たということで県民の不安感はピークに達しています。そのプルトニュームについて説明や解説、見通しは語られない。
相変わらず無責任マスコミは不安を煽ることに必死。論調はあすにでも日本沈没の勢い。
放射能汚染、被曝で入院してた作業員退院。病院の見解は「健康上問題ない」。ベタ記事。入院時は多くのテレビ新聞が病院に押しかけたのに。安全とわかればニュースバリュー無しとは。。。。放射能医学研究所は発電所の東京電力や関連会社員、近隣住民など1092人の被爆調査。27日までに。すべて健康被害が出るほど被曝した人はいなかったーこの記事もベタ、テレビは無視。
扇情的な報道はもはやテレビの宿弊。直すことかなわず。テレビみていて不安感にさいなまれ、ストレス講じて人生おかしくなる人も近くにいる。わずか数ミリシーベルトの数字に一喜一憂する人も。
素人には原子力のことなんかわからない。わからない人にわかりやすく、しかも正確に的確に説明するのがメディアや専門家の役目。
情報が錯綜して、かえって何も見えなくなっている日本人・・・。
2011年3月29日火曜日
“チェルノブイリ”異聞
ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...
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新しい年となった。雪の中だ。 良寛の詩作を引く。「草庵雪夜作」の題名。 回首七十有餘年 首 ( こうべ ) を回(めぐ)らせば七十有餘年 人間是非飽看破 人間の是非看破(かんぱ)に飽きたり 往来跡幽深夜雪 ...
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そう、あれは6月の初めだったか。 急に視力が悪く、パソコンの画面が見え難くなった。 脳梗塞で入院した時、最初に診察してくれた当直の麻酔科の医師が「白内障が出てます。手術した方がいいですよ」と教えてくれていた。 その後転倒して、それも二回。 CT 検...