2011年3月25日金曜日

この国の姿 その7

情報化社会。人々はあらゆるメディアを手に入れ、その情報を頼りにしています。情報が伝わらない、情報が欲しいといいます。正確な。

多様になったメディア。この国難の時期にあっても例えば2ちゃんねるなどではスレッドを立ち上げた人はソースを明記し、よかれと思って記事を記載するけれど、それに対しての書き込みの内容はあまりにもひどい。まだまだいるんです。そういった種類の”暴力”を楽しんでいる人が。

まことしやかに書き込まれる情報。真偽とりまぜ。なぜだろう。人は偽の方を信じる。どこかがなにかをかくしていると信じる。そして自縄自縛に陥り、正当な判断力を失っていく。

いまがちょうどその時期。リテラシー能力が試される時。全体像を把握出来ず片言隻句の踊らされ。

今朝の朝日新聞。一面トップ。白抜きの大見出し。「汚染、スリーマイル超す」。国試算、相当量の放射能のサブ見出し。原子力安全委員会の発表だというが、この安全委員会って何?いままで沈黙していて。記者の質か整理部(もうそんな部署ないかな)の食いつきか。たしかにその記事署名無し。っていうことは社としての見解??

本文読んでみるとどっかの先生のコメントあり。「すぐに健康を害するとは考えにくい」って。見出しだけみたら日本は消滅だよ。

今伝えなければならないこと。原発の状況。たとえ瑕疵があったとしても事故にあった作業員のこと。多くの人を守るために死を覚悟で作業している現場の人のこと。その話しは21面に署名入りでありましたが。

作業員や消防隊員、自衛隊。これら現地にいる人と思いを一つにすることが国難を乗り切ること。メディアが不安心理だけ煽ってどうする。昨夜のテレビ朝日だったか。学者の話にかぶせてチェルノブイリの映像を。さもこうなるんだよといわんばかり。今、チェルノブイリ見せて不安煽って何になる。いや、国家騒乱罪だぞ。

メディアの、正しいと思っているメディアの皆さん。冷静に何を今伝えるべきか考え直してください。いきなりミネラルウオーターが店頭から無くならないような報道を。

被曝って言葉やめましょう。被ばくにしても。放射線を浴びたでいいのです。爆発って書くと原爆、水爆って不安心理は拡大するのです。水素爆発って書くと水爆と誤解されるのです。爆発した箇所を見出しにちゃんと書いてください。高濃度なんて言葉もやたらに使わないでよ。しかも「超」をつけてるとこもある。

原発地域からの避難、退避。理工学部出身の人だからか。コンパスで丸描いてそこは駄目ってやりかた改めなさい。ちゃんと計測してピンポイントで避難や退避を呼びかけるべき。

丸描いて指示出して終わりっていうんじゃたまったもんじゃない。市民派標榜するくせに市民のことは全くわかってない人。

“チェルノブイリ”異聞

  ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...