昔、昭和という時代の「騒乱期」が終わった頃、人々が泰平の世をむさぼっていた頃、流行っていた歌。
岩谷時子作詞、いずみたく作曲。♪いいじゃないの幸せならば♪。
束の間の男と女の恋唄。別れ歌。それも世相だったのかも。
その歌の二番の歌詞にある。「いいじゃないの、今が良けりゃ」。そんな歌が思い出されてくる昨今のこの世の中。
刹那的な、その場しのぎのような、目先のことしか頭にないような。そんな事どもが上から下までっていう感想。
とりあえず経済成長、株高、円安。株で儲けた人は、こぞって高額な商品を買いまくる。実態を伴わないマインド不況とマインド成長・・・。
日銀はジャブジャブ市場に、市中に兆の金をばらまき、長期金利との帳尻合わせ。
そしてばらまきの財政出動。増える一方の国の借金。プライマシーバランス、財政収支、どこ吹く風っていうような。
借金はいつかはかえさねばならない。どうも、返すつもりはなさそうだ。そうなんだ。いいじゃないの今が良けりゃ。
国債乱発も含めて、この借金、いつかは返さないといけないはず。これだけ次世代にツケを残すってこと。正気の沙汰とは思えないほど。
大企業の収益好調。満面の笑みの経営者。今がよけりゃとは思わないのだろう。儲けは内部留保。とてもじゃないが給料にはなかなか“還元”されない。
高度経済成長の要因だった原発。もんじゅクンの杜撰な管理点検。その場所しのぎの典型。その時さえよければってことか。
敦賀の活断層。廃炉の道をたどる原電の原発。
みんな、そこから生み出される物にだけ期待していた。癌発がゴミを出すってことは、それの処理は遠い先のことのように思っていた。
たぶん、MOX燃料やプルサーマルは「消える」。ゴミの処理。どうするおつもり。
とりあえず除染、とりあえずの仮置き場、とりあえずというか30年の中間貯蔵施設。なんとかやり過ごそうということか。
今がよければいいってことじゃないんだぜ。
もう目先に迫った参院選。あれだけ大騒ぎした、もてはやした、「政権交代可能な二大政党制」。自民に対抗しうる勢力はもう無い。あの“理想”はどうなったん。
とにかく参院選に勝てばいいのだ。ねじれを解消出来ればいいのだ。どんどん出ている不適合、不適格な議員様の数々。選挙制度改革なんてもう眼中に無し。
いいじゃないの勝てさえすれば・・・。
今も良くならない、良くなる希望もない。そんな人達はどうすりゃいいの。束の間でもいい。幸せはどこにみつければいいの。
♪あああ、やんなちゃった、あアあアあアあア、驚いた♪。そんな歌も浮かんで来た。
たまに馬鹿話しや与太話しでも書いてみないとやってらんね。