2013年5月18日土曜日

言って良いこと悪いこと。言って良い時悪い時。

旧約聖書の伝道の書にある。
「すべてのことに時がある」と。そして、「賢者の口の言葉は恵み。愚者の唇は彼自身を呑み込む」と。さらに「愚者はたわ言をもって口を開き、うわ言をもって口を閉ざす」と。

こんな言葉を引っ張り出して来て何の訳があるってことではないけれど・・・。

またぞろ始まった政治家と言う人達の妄言。最近は大阪市長の橋下徹の「慰安婦」「風俗」をめぐる一連の発言。そして安倍においては、それに関連するかのような「歴史認識」を巡る発言のさまざま。

子供の頃、よく親に言われた、祖母にも言われた。関西出身。
「お前は橋の下から拾ってきた子だよ」。なにかの拍子のカラカイ言葉だったと思うけど。子供心に「橋の下」が嫌いになっていた。「ハシシタ」は恐怖だった。

安倍にも橋下にも共通していることがある。突然に過激な発言をし、それを、世間の反応を見ながら修正していく癖。

(先ほど地震がありました。宮城中部震度5強、福島は震度4.けっこう長い揺れ、発生時間が2時47分。一昨年のあの大地震が2時46分、すべてのことに時があるってこと・・・なんかいやな時間帯)。

およそ政治家たるもの、言って良いことと悪いこととがある。政治家と言う者はある意味、言葉を選ばなければならない人達なのだ。
綸言汗の如し。出典は漢書。いったん口にした言葉は取り消したり、訂正したりしてはいけないということ。

ウソから出たマコトっていう諺もある。ハシシタの脳の中ってどういう構造なのか。ぺらぺらしゃべり、都合が悪くなると記者会見はしないと。
正体みたり枯れ尾花ってとこかな。

語るに値しない奴とはかねがね思ってはいるものの、マスコミの“寵児”の一人だからな。
維新の会。明治維新をなぞったものだろう。明治維新ってそんなに素晴らしかったことなのだろうか。一面から見ただけと言われればそれまでだが、明治維新によって作られた日本の官僚制度が、その官僚の体質が今の世になっても脈々と受け継がれ、一部の民を苦しめている。

戊辰戦争によって舐めさせられた辛酸。会津。原子力戦争によって、過酷な日常を強いられているフクシマ。

なぜ「フクシマ」というカタカナを時々遣うのか。原発事故は人災であり、愚か過ぎる人たちの思考や行動の結果、多くの放射性物質がばらまかれてしまったあの「事件、事故」の総体をいうに相応しいと思うから。

とにかく橋下は聖書の言に例えれば愚者だ。
多弁である。安倍も多弁である。そして言う事が時々ころころ変わる。

一内閣一課題と言う。一つの内閣で解決する達成する課題は一つだということだ。岸の課題は安保条約だった。その念願を果たして身をひいた。
佐藤内閣は沖縄返還だった。田中内閣は日中正常化だった・・・。

安倍は・・・。望みが多すぎる。経済成長から、歴史認識のねじまげ、改憲。拉致も入るのか。
それぞれの政治家の価値観、歴史観だから、仕方が無いと言えば仕方ない。

あの愚鈍な民主党政権を倒し、国家再生を言うなら、最大課題は「原発問題」「東北救済」「福島救済」だと思うのだが。

“維新”の思想にかぶれた人達、官力機構に身を任せている人たち。明治維新がそうであったように、彼らの頭の中には「東北は収奪の場」という認識しかないのかもしれない。とさえ思えてくる。

事と場と時をわきまえない人達の群れ・・・。

“チェルノブイリ”異聞

  ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...