2014年7月19日土曜日

「本物の愛国者は、自分を愛国者とは言わない」

現存する右翼の大物と言ってもいいだろうか。一水会の顧問を務める鈴木邦男がこんなことを言っていた。

「安倍さんだって戦争はしたくないだろうし、安倍さんなりに戦争を防ごうと考えているだろう。でも集団的自衛権は行使すべきではない。米国の歓心を買うために世界を敵に回すようなものだ。自主憲法は必要だ。しかし、今の空気の中で変えても、自衛隊は米国の傭兵になるだけだ。理想が無い。自衛隊が誰の血も流していないことは世界に誇るべきことで卑屈になることではない。
安倍さんを支持する“愛国者”の人は、自分を国家に重ねて大きなことを言う。
三島由紀夫は“愛国心という言葉があまり好きでない。官製の匂いがする”と書いた。本物の愛国者とは、自分を愛国者とは言わない」。

鈴木邦男が福島県出身者だからということではなく、この論に共鳴する。


自衛隊・・・。

「3・11」後、彼らの活躍に多くの人たちが救われた。彼らは“無私”であり、その活躍は目を見張るものがあった。みな、彼らに感謝した。
疲れ切った自衛隊員を、松島航空基地を中心に、歌手の長淵剛が慰問に激励に訪れた。
隊員たちは「あにき~」と叫び、一緒に拳を突き上げ、歌っていた。時には思いっきり涙を流しながらも。

♪とんぼ♪からはじまって圧巻は♪hold your last chance♪

「傷つき打ちのめされても、這い上がる力が欲しい。人は皆、弱さを背負って生きている。
苦い涙をかじっても、微笑む優しさが欲しい。君が愛にしがみつくより、先ずは君が強くなれ。

頬を突き刺す怖さがあっても、立ち向かう勇気が欲しい。曲がりくねった迷路で真実の自分を探すのだ」。

こんな歌詞の曲。

2011年の4月。塾生たちと涙を流しながら歌ったよな・・・。

昨夜、NHKのソングスという番組を見た。往年の名曲♪親不知♪

歌詞の一部だけが現在を歌うために変えられていた。

「ペンチで親不知を引っこ抜き、そいつをボリボリかじりながら
ぽっこり顎が膨れ上がった暗い朝に、根っからの貧乏性のこの俺ときたら、
黒いコウモリ傘さしてTVを見てる。
よこしまなマスコミはいつも臭い息を吐き知識と教養をふりかざす、点数稼ぎのバカ野郎どもが、はるか地球の上から人間見下しても、日銭暮らしの俺たちにゃもっともっと大切なことがある。
もっともっと自分を激しく愛し、貫いていけ。銭はヨウ、銭はヨウ、そりゃ欲しいけれどヨ! なんぼ積んでも譲れないものがある。

俺の祖国日本よ!どうかアメリカに溶けないでくれ!誰もがわが子を愛するように。俺の祖国日本よ、ちかごろふざけすぎちゃいねえか。

プーチン、オバマ、習さん、朴さん、金さん、安倍さん。お暇なら俺の家へ遊びにきてくれないか。何もおもてなしは出来ないけれど聞いて欲しい歌が三つほどあるんだ。

いったい俺たちは自由という本当の意味をどれだけ深く知っているのか。目的の無い自由に身を任せて生きるくらいなら、俺は死ぬまで、一睡もせずにカラオケかじったほうがマシだ」。

普通の若者たちが拳を振り上げ、一緒に歌い、中には涙までしていた。歌詞に共感するところがあったのかもしれない・・・。
直接的な言葉ではない「愛国心」があるような。

しばらく、長淵フアンでいるのも悪くないなと思う。

“チェルノブイリ”異聞

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