鰻の値段のことではありません。
猛暑、酷暑。熱中症・・・。
テレビのお天気お姉さんは、物(ぶつ)見せで、昔の温度計を、消え物(業界用語です)室から持って来て、「水銀柱はウナギのぼりです」とくる。
今時、水銀柱の寒暖計、湿度計なんて使っているところないけれど。体温計だって昔は水銀だったけど、今はデジタル計。10秒もしないでピピピ。
昨日から「ホルター心電図計」というのを首からぶら下げていました。電極は胸の周りに五カ所。24時間計測。袋に入った機械にコードがつながれている。
これって不快でした。特にこの時期。汗を思い切って拭くこともままならずだし、痒いし。首は重いし。そんなに大した重量の機械ではないのですが。
「おれは1億円の金塊を首からぶら下げているんだ。1億円は重い」なんてやせ我慢言いながら。
午前中、その機械をはずしに病院へ。体から“異物”がとれてすっきりしたものの。表に出たら、凄い暑さ。目がくらむような日差し。
夏は大好きだったのですが、さすがこの年になるとこたえる。熱中症と言う文字が頭をよぎる。思わず駆け込んだ飲料店。スポーツドリンクを。それが無性に飲みたいと思ったということは、すなわち、前兆、自覚症状かとも。
ちょうど昼飯時。除染作業に人たちの姿を眼にする。あちこちで。“完全武装”。
つらいだろうな・・・と。
飲料どうしているんだろうと。
「お茶などの提供は全く不要です」と説明会の時、市役所の人が言っていた。我が家では一ケース差し入れた。快く受け取ってくれた。せめてものねぎらい。
1Fではどうなっているんだろう。あの完全防護服、ゴーグル、ヘルメット姿。流れる汗もぬぐえないとも聞く。
午後4時から夜11時までの作業にしているとも聞く。
熱中症で搬送された人もいるとも聞く。
さっき会った人と脳梗塞の話をした。彼いわく「友達に病院に勤めているのがいるんですが、最近は若い脳梗塞患者が多いということです。どうも食事のせいだとか。脂っこいものばかり食べているから」とのお話。
そうかもしれない。何をどうやって食べるか。食生活と病気ってやはり“因果関係”あるんだな。
土用の丑の日は来週か。なにかとテレビでは「うなぎ」にまつわる話が多い。
絶滅話し、養殖話し、シラスウナギの稚魚の成育・・・。
そして値段。
水銀柱に背くかのように値段は下がり気味だとか。
その辺の市場原理はよくわからないけど。
昔、田中角栄がよく言っていた。「メシは食ったか。メシ時になったらしっかりメシを食え。メシを食わない奴にろくな仕事は出来ん」と。「腹が減って、目を回していたのでは戦は出来ない」とも。
除染作業員にしても、原発収束作業員にしても、ゲートに立っている警備員や警察官にしても、メシはちゃんと食っているのだろうか。食わないと戦さは出来ないんだぜ。
夏ばて防止に、ウナギか焼肉。暑い時こそ熱い、辛い食べ物。そんなこと言われていたけど、実践もしたけれど。
「精のつくもの」を食べろって言われていたけれど。
もう、それらを食べると逆に腹具合が悪くなるんです。胃腸と年齢の正比例(笑)。
またもや昔し。
漫画のサザエさんにあったっけ。
「熱いから今夜は、まむしよ」。サザエさんの呼びかけに家族全員引いた。
関西ではウナギはまむしって言われていたから。でも、なんでサザエさん一家が関西なのか・・・。
どうも多少、熱中症の気配なのかもしれません。わたくしは。
2014年7月25日金曜日
“チェルノブイリ”異聞
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