きのう本会議での野次のことを書いた。そこに「議会制民主主義」なる文言はあえて入れなかったが・・・。
きのう、NHKの経営計画をめぐり、民主党の会議にNHKの籾井会長が呼ばれた。
民放のニュース番組でみたその映像、やりとり。
これが大NHKの会長たる人物か、これが国会議員なのかと言いたくなるようなやり取り。
ああいえばこういう、こういえばああいう。そんなどっちもどっちもの感ありではあったが。
階議員は全理事から辞表をとった時の自分の質問をとりあげ、「社会ではよくあること」だという答弁のやりとりをしたあげく「撤回しろ」と迫る。「撤回しない」と応じる。
野次が飛ぶ。野次に血相を変え反撃する籾井。
言葉尻を捉えるな、屁理屈だと返す籾井。
従軍慰安婦問題をめぐる考えにものらりくらりの感の答弁。
籾井の心中・・・。まったくもって相手を見下している。態度にも言葉にもそれが表れている。それこそ「俺を誰だと思っているんだ」といわんばかりの。
なんとも「傲慢」なのだ。顔も態度も。答弁というか、話の内容も。木で鼻をくくったような。
そして始まる「場外乱戦」。会議が終わったら階が籾井のところに行き、なじり、話を蒸し返す。ほとんど喧嘩状態。籾井は「くだらん」との捨て台詞残して去る・・・。
テレビで目にした光景だけだが。前後に何があったのかはわからないが。
結果見ていて残った印象。「どっちもどっち」の感。
NHKは「公共放送」だ。「国営放送」ではない。しかし、予算は国会の承認を必要とする。国会が予算を承認しなければNHKの経営はたちいかないということになる。
だから、下世話な話しだが、NHKの理事には政治部出身者がいる。会長秘書室にも政治記者あがりがいる。
彼らの“仕事”は予算を審議する委員会での野党の質問要旨を手に入れること。承認にこぎつけるように一種の“根回し”をすること。
国会担当の各省役人と同じ。友人の記者が昔言っていた。「やってられない」って。しかし、その“職務”を上手くこなせるかどうかが、その人の出世を決める。
下世話のついでに・・・。籾井会長さんの左腕にあった時計。金ぴかの。どう見ても“舶来品の高級時計”と見えた。「爆買い」の対象のような。
鬼瓦みたいな顔とまったく不釣り合いだった。
「議論」よりも、時計に目が行くと言うばかばかしさ。
NHKの職員はどう思っているのだろう。
「3・11」に関わる番組をNHKは真摯に取り組んでいると思う。それを作っている人達はどう思っているのだろうか。
会長さんが国会議員相手にふんぞり返っている様子を見て。
現場と会長の間にある乖離。そこに、3・11の風化の一断面を見たような気にもなって。
2015年2月19日木曜日
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