暦が変わりました。新しい時の扉が開かれました。
夜をまたいで、特別に何かが変わったわけどはないけれど。
郡山はちょっとだけ朝日が顔を出していました。
「あけましておめでとう」。そんな言葉が飛び交っているでしょう。
おめでとう。その感覚は残念ながらうまれません。「がんばろう」とおなじ、単なる「挨拶」。こんな年明けに交わす言葉を我々は持ち得ていなかった。交わすべき言葉を知らないから。
実情は、実態は、放射線量は何も変わっていなくても、どこかにやはり区切りが必要。区切りの意味で新年を歓迎する。
囚われ人のようになっている福島県民は、寒空に一呼吸して、気持ちを新たにして、檻を破ろう。檻から出よう。
独立国「福島」を作ってもいいじゃないか。もっともその盟主は今の知事であってはならないが。新たな盟主を担ぎ、楽園を目指そうではないか。
今年の干支。壬辰。じんしんと読む。十干十二支では。「従来の社会の仕組みが変わる端緒が切られる年」だと言われる。60年前、対日講和条約が調印され、戦後から脱却する社会の端緒が切られた。その歴史を思う。
60年間の政治。今ほど政治が混迷し、国民から信頼されない状況になったのははじめてかもしれない。二大政党論は誤りだった。そうでしょう。民主党政権がダメだからと言って自民党に期待するという人もいない。
消費税論議にしても然り。消費税引き上げに自民党は反対だという。自分たちがいち早く言いだしたことなのに。10%引き上げを。なぜ反対か。公約違反だからと。子供の喧嘩以下だ。
政治家に信念も識見も無い。選挙のことしか頭に無い。
民主党内では小沢の息がかかったような奴が離党していく。野田政権がダメだということで。しかし、国民の中に小沢待望論は無い。ほとんど。
永田町は機能していない。
だから世論調査をすれば宰相にふさわしい人として、石原慎太郎や橋下 徹の名が挙がる。
政治を見捨ててでも、何かを始めなくてはならない。歳月は勝手に変わるもの。変わる歳月を誰も恨んだりはしない・・・。
今年も御愛顧よろしくお願いします。
2012年1月1日日曜日
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2 件のコメント:
2012年がスタートしました。
例年とは少し違ったお正月。
「明けましておめでとうございます。」に違和感を感じたのは初めてです。
司馬遼太郎氏が子供たちに書き残した「二十一世紀に生きる君たちへ」という書物に「人間は、自分で生きているのではなく、大きな存在によって生かされている。」という件がありますが、あらためてそのことを年の初めに再確認する年明けです。
歳月は勝手に変わるもの。という言葉が書かれていますが、自分の中に生きている心や思いだけは、自分自身の手で作り出して行きたいと思う正月です。
今年もよろしくお願いいたします。
mocchさま
年年歳歳月相似たり年々歳々人同じからずということでしょうか。
「生かされている」難しい問題ですね。生かされているとういうことを実感したのは津波で隣の人が流されるのを体験した人かも。生と死、永遠のテーマです。
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