去年の年末に5分30秒、330秒というとてつもなく長尺のCMがあったという。
最近知りました。ソフトバンク。白戸家の物語。
15秒でおなじみのCMをつなぎ合わせ、スマップに橋渡しする物語。そう物語です。
宇宙飛行士の古川さんに触発されたお父さん犬が宇宙に行く。
「2011年、いろんな事が起きすぎた特別な年」。「大切なものを考えさせられた年」。
宇宙遊泳中のお父さん犬はサンタさんに出会います。地球にプレゼントを届けに行くサンタさんに。サンタさんはスマップ4人に一通のクリスマスカードをとどけます。一人一人が読みあげます。アベ・マリアの曲に乗せて。
「逆境に立たされている時、私たちはこう思う。火事場のバカ力が発揮されるなんて願っても無いチャンスなのではないか。
逆境って楽しい、目の前にある大きな壁が立ちはだかる時、私たちは、この壁をとり壊そうと思う、何色に塗ってやろうと思う。壁って楽しい。常にポジティブシンキングであることをバカにする人もいるかもしれない。だから、私たちはバカと思われることも楽しいと思うから性質が悪い。
めげないって楽しい、あきらめないって楽しい。背伸びって楽しい、努力って楽しい。
これから先どんなことがあろうと、何と言われようと、ニッコリ笑って、山積みされた無理難題に、ただ取り組んでいくだけだ。いつもこう思いながら。努力って楽しい。努力って=楽しい」。
こんな4人の語り。
この長尺の5分30秒のCMはテレビ東京で一回放送されただけだという。一回だけの特別なCM。それが今のテレビのある意味“限界”かも。
昨日の話といい、きょうの話といい、CMは時として時代に向けて大きなメッセージを放つ。
既存のCMの概念を越えた、もっともCMらしいCM。立派な番組。いや、時として、短い時間にメッセージを凝縮させたCMの方が“番組”よりもより“番組”らしい。
昨今のテレビを見ていて、時には挫折しかかったけれど、「CMは時代を切り取る文化だ」。そんな持論を持っていてよかったかも。
2012年1月22日日曜日
“チェルノブイリ”異聞
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