あの忌まわしい3・11東日本大震災からきょうで300日が経つという。
とても300日も前の出来事だったとはおもえないのですが。
被災した人も、避難生活を強いられている人も、そうでない人も、それぞれが、それぞれの悲しみ、苦しみ、重苦しさ、生きがい、考え、悩みしてきた300日。数字が何かの区切りにはならないのですが。
きょうは仕事初め。各所で新年のあいさつが交わされ、抱負が語られています。
少なくとも、被災地では復興、復旧が語られます。
復旧、復興。思ったことは「民」の力の強さ。一概には言えないでしょうが、行政の力のもどかしさ、頼りなさを感じた民。
たしかに行政と言うのは、あらゆる制約で成り立っています。規制でなりたっています。その中で、現場のニーズや住民の立場に立って行動しようとする人と、規律を守ろうとする人たちの間で行政マン同士の暗闘もありました。
何かが変わる。誰もが期待しています。変わる萌芽が出始めているような気がします。現状を悲観的に見るだけではなく、どうにかしなければという進取の気風が感じられる場面もありました。民を中心にして。
崩壊、復興。歴史はそれの繰り返しです。もはや経験則ではなく、歴史に学ぶということを再確認している人達もいます。
今年。少なくとも政治の世界は変わるでしょう。今すぐではないけれど。選挙があります。今までのような民主主義というお題目を掲げて、なんとかやってこられた政治は過去に追いやるしかない。
年末年始、選挙区に帰った国会議員はまともな奴なら感じ取って来たはずです。
橋下徹を中心にした「大阪事変」。変わることの萌芽でしょう。それがポピュリズム、独裁政治とそしられようとも。
原発。現在稼働中の原発は6機です。やがてすべてが定期検査に入ります。4月下旬、北海道泊原発3号機の停止をもってすべての原発は停まります。
ストレステストなるものが最稼働の条件です。しかし、そのストレステストなるものの内容や基準は決まっていません。
再稼働の目途は無いのです。
5月から原発による電力供給がなくなるのです。エネルギーに対する正念場を迎えるのです。あらゆる知恵を振り絞り、従来の価値観や生活習慣、産業構造、すべてを洗いなおしてみたら、「電力不足」は乗り切れる。固定概念や経験側を排除すれば、知恵が、民力がそれを成し遂げることが出来ると信じています。
それが出来た時、日本国民は真の復興への道についたと言えるのではないかと。
慣れ過ぎた便利な生活からの脱却。あの戦後の歴史を乗り切ってきってきたのだから出来ないはずは無いと思うのでうが。そして、それが出来た時、はじめて「日本は一つ」という意識が持てるのではないでしょうか。
もう、放射能をめぐって日本人同士がいがみ合うのはたくさんです。どこに逃げても明日は我が身。
櫂よりはじめよ。つまらないテレビは消すことにしました。テレビ局には申し訳ないけれど。寒さもいささかは我慢しています。風邪はひいてしまったけど。
我慢を強いるわけではありません。ちょっとだけ身の回りを見て考えることはある。出来ることはある。普通にちょっとだけ。
駅伝の一人1秒の努力がゴールでは10秒の差になっていた・・・。
“チェルノブイリ”異聞
ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...
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新しい年となった。雪の中だ。 良寛の詩作を引く。「草庵雪夜作」の題名。 回首七十有餘年 首 ( こうべ ) を回(めぐ)らせば七十有餘年 人間是非飽看破 人間の是非看破(かんぱ)に飽きたり 往来跡幽深夜雪 ...
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そう、あれは6月の初めだったか。 急に視力が悪く、パソコンの画面が見え難くなった。 脳梗塞で入院した時、最初に診察してくれた当直の麻酔科の医師が「白内障が出てます。手術した方がいいですよ」と教えてくれていた。 その後転倒して、それも二回。 CT 検...