歌謡曲、演歌の中にも「ふるさと」が登場する。数多く。
例えば・・・大月みやこの♪白い海峡♪
人はみな故郷が 恋しくなって一度は泣きに 帰るものなのみぞれが雪に かわる頃わたしはあなたを あなたを捨てた二度ともどって 来るなよと言われた言葉が 耳に残るああ 北ゆく船の 窓は寒い雪が雪が 雪が乱れ舞う
“異常寒波”みたいです。郡山も昨夜は雪が乱れ舞っていました。
会津の仮設にいる大熊、楢葉の人達。雪の生活に疲れ果てているようです。
それでも皆で励まし合っての雪かきとか。「俺たちはハワイから来たんじゃないから」と言いながら。
大雪のせいで死亡者も増えています。北の故郷は雪、雪。故郷の人も泣いているかも。
帰りたいけど帰れない。捨てさせられたあなた・・・。二度ともどれないような気がする故郷。乱れ舞う雪の中で暮らしている避難民。
川内村は帰還を決めた。住民の反応は様々。なんとか無事帰還、全村の復興を祈るのみ。
歌謡曲の中の故郷は大方、都会との対比で登場する。二番の歌詞。
憧れた東京は おんなの谷間落ちたら深く 沈むばかりよこころも胸も ぼろぼろでわたしは飛べない 飛べない鴎
演歌ではないが、きわめて演歌に属すると思われる歌。震災後、静かなブームを呼んでいるという歌。山崎ハコの♪望郷♪
青い空 白い雲 菜の花小道を
かけまわり 蝶々と 遊んだ故郷
真っ白な霧の中 神社の階段を
駆け上がり 手を合わせ 泣いてた小さな子
さみしくて 悲しくて 出てきたヨコハマ
優しいと思っても 皆他人さ
帰ろうか 帰ろうか 田舎のあの家に あの家はもう無いのに
何回も言う。帰りたいけど帰れないのだ。せめて歌に思いを託さねば。
故郷を壊されてしまった人。故郷はあるけど帰れない人。県外に避難している人たちも、この思いだけは皆同じなのかと。
昨夜、郡山農学校主催の放射能勉強会あり。農家の人達はよく勉強している。そして真剣だ。彼らには「故郷」を守ろう、そこでどうにかしようという意気込みを感じる。 ありのままの事実は事実として受け入れ、その対策を研究している。決して感情に流されてはいないのです。
つまらない“故郷論”をもう少し続けことになりそうであう。
2012年1月28日土曜日
“チェルノブイリ”異聞
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