きのうのタウン誌「街こおりやま」の新年会。いろんな「市民」が集い、楽しい集まりでした。
そして、話題はほとんどが原発事故。風評被害に苦しむ磐梯熱海温泉の経営者。久しぶりに出会い。「県外からの客は無く、大変ですが、もう風評被害と叫んで、人のせいにするのをやめました。自分たちで立ち上がっていく」と。
乾杯のあいさつに立った県の医師会会長、菊池辰夫さん。「今年は私の干支、しかも私は3・11生まれ。私には夢があります。郡山の全天候型の大きな子供たちが遊び、運動できる施設をつくることです。子供が笑顔になれば親も笑顔になる、社会も笑顔になれる。すべての子供たちに笑顔が戻るようにする。それが私に夢です」と。
会が終わって親しい若者5人と二次会へ。その一人が農場経営者。彼の夢は「安心、安全な食を提供する」ということだった。その夢は原発事故で奪われてしまった。・・・そうじゃなかった。かれはその夢をあきらめていない。放射能下にあっても出来ることがあるはず。それに向かって突き進むと。その夢を彼は熱く語っていた。
彼はミュージシャンでもある。ジャズミュージシャン。「定禅寺ジャズフェスティバルのようなことを郡山でやりたいね。駅前大通りを使い、駅前広場を使い、全国からジャズミュージシャンを集めて。デキシーランドジャズをやろうよ。街中をパレードして歩こうよ」。そんな話が際限なく続く。デキシーキングなら呼べると彼。後輩にフルバンドやってるのがいる。彼らに声かけ出来ると亭主。
誰がやるか。どうするか。それはさておき、彼と語りあったのは一つの夢。夢を語り合うのは楽しい。
気仙沼市長は「F1レースを開催する」と言ったそうだ。彼のアイディアではない。市民から出されたアイディア。現実性があることだけしか行政は動かない。それを承知で言った。「将来、F1レースが開催されて、10万人の人が気仙沼を訪れる。想像したらワクワクする。実現できるかどうかではない。そんな夢の形を描くことが大事だと思ったから」。
年があらたまった。暦の移り変わり。それにはそれなりの意義があるのかもしれない。頭を低くして縮じこまっていたってしょうがない。何も始まらない。未来の夢を語り合う。それが、目先の何かを解決してくれることに役立つはず。
市民の意識は、国や行政とは無関係に変わりはじめているのかもしれない。
たまには夢を語り合おうよ。そうしましょう。
「夢」。なんて難しい言葉だろう。毎晩寝ながら見るのも夢。ここ何十年、亭主は楽しい夢を見たことがない。いつも嫌な夢ばかり。過去の映像や記憶含めて。寝て見る夢は嫌だ。でも言葉では「夢」としか言えない。
将来を語る。未来を語る。将来を想像する。未来を想像する。願望。それも字にすれば「夢」。二つの意味がある「夢」という一文字の相克。
きょうもどこかで誰かが、被災地でも、そうでないところでも、「夢」を語り合っているかもしれない。ささやかなものであったとしても。その夢の後押しを政治や行政に期待するのは無理だと思うけれど・・・。
2012年1月7日土曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
地に墜ちた「天下のご政道」。
菅義偉という“無能”な政治家が、何かの手練手管を使ったのか、とにかく内閣総理大臣という「天下人」に昇りつめた。 最近の総務省の役人を菅の長男による「接待疑惑」が報道され予算委でも疑惑がやり玉にあがっている。長男が勤務している「東北新社」の名前を久しぶりに聞いた。 創業...

-
1945年6月6日。沖縄根拠地隊司令官の太田實中将は本土の海軍次官に宛て打電した。 “本職の知れる範囲に於いては、県民は青壮年の全部を防衛召集に捧げ、残る老幼婦女子のみが、相次ぐ砲爆撃に家屋と財産の全部を焼却せられ、僅かに身を以って軍の作戦に差し支えなき場所の小防空壕に避難、...
-
東日本大震災から8年だ。毎年考えて来たのが「復興」という言葉、その事象。 未だもって、「復興」を言う言葉には“わだかまり”があり、自分の中で“消化”されていない。納得できる“回答”を持っていないのだ。 今も「3・11」は続いている・・・。 勤労統計の“偽装”は、この国の根...
-
昔、佐藤栄作が内閣総理大臣だった時、官房長官をつとめていた人に橋本登美三郎という人がいた。富ヶ谷に大きな家を構えていた。 富さんという愛称で呼ばれていた。茨城県選出の議員。もともとは朝日新聞記者。南京支局長の経歴もある。 富さんの後援会は「西湖会」と言った。富さんは朝日新聞...

2 件のコメント:
亭主さま
その昔、北原謙二がドドンパ調で歌っていました。「若い二人」
♪君には君の~夢があり 僕には僕の~夢がある ふたりの夢を寄せ合えば そよ風甘い春の丘 若い若い 若い二人の事だもの~。君には君の~歌があり 僕には僕の~歌がある 二人が歌を覚えたら 楽しく晴れる青い空・・・・。君には君の~道があり 僕には僕の~道がある 二人の道は遠いけど 昨日も今日も 歩く足・・・・♪
昔の歌って素晴らしいと思いませんか?
出来ることなら若くなりたいッ!
tacoさま
まさに。昔の歌の詩にはいい物がたくさんあった。だから時々引用してしまう。後輩の吉永小百合も下手くそながら歌ってた。♪いつでみ夢を~~いつでも夢を~♪って。
もう十分って気もするけど若くなりたいって思いも同感。勉強しなおしたい。♪あの頃のワタシに戻って~~♪
コメントを投稿