震災後、いったいどれくらい本を買ったのか。数えていませんがずいぶん買いました。震災直後は心の安静をはかるために。自分を律するためにどうしても本に頼る。本に走る。
キザな言い方をすれば、「いつも傍らに本があった」。そんな暮らし方をしてきていたようです。
中学生の頃は貸本屋、古本屋。会社員になってからは、ずいぶん買いました。もちろん書斎なんてない身。居間に本棚が並び。本が置いてある部屋ってけっこう落ち着いたものです。
家を建て直したり、転居するたびに本を始末してきました。捨てるに忍び難く、古本屋に引き取り頼むんですが、そこでも引き取り拒否されるというのが、御時世になっていた。
本屋に居るのが好きでした。数時間は居られた。本を数冊買って喫茶店に入ってすぐページを繰る。コーヒーとタバコと本と。至福でしたね。
なんかのひょうしに時々たまらなく本屋に行きたくなる。行って眺めて買ってくる。日課のようにしていた時期も。
全部読んだかどうかはともかく、買った本は覚えていました。誰かに貸して行方不明になった本も数知れず。
今の家、居間には本を置くところ無し。寝室に本と机。あの大地震。本がみんなベッドの上に落ちていました。寝てる時だったら大変だったかも。
震災後、緊急出版と言って出された新聞社の震災記録。ずいぶん買いました。
続いて原発本や「福島」と書かれた本。そして「リーダー論」・・・。
読破した“打率”は3割台か(笑)。積んどく本になっているのもある。
数年前まではアマゾンの常連でした。これは時々失敗する。
で、やはり本屋に。ところが絶版は免れたものの文庫でしかないものも。例えば司馬遼太郎。いたしかたなく文庫本買うとやはり駄目。字が小さくて読めない。悲しい出来事です。無理して読んでいると数ページでダウン。
新刊の単行本が買えればいいのだけど、財布の中身が。相談しながら、他を削りながらの本買い。
今も読んでいない物がずいぶん書棚に並び始めた。
悪い癖が出始めた。本を買いたい。買わないと落ち着かないって悪い癖が再発。
何を思ったか、島崎藤村の夜明け前全巻まで。
「裸のフクシマ」鐸木能光。「笑う避難所」石巻明友館の物語。「津波と原発」佐野真一。これらのノンフィクションは一気読み。なかなか進まぬ宗教本。
読み終えていないのが沢山あるのに、目のせいでそんなに読めないのに、今は気になる芥川賞、直木賞・・・。困ったもんだ(笑)。
そろそろ買うのはやめ。蔵書とやらを残りの人生かけてもきっと読み切れない持っている本を再読するってのもいいかもなんて思ってみたり。
一日の中で活字を眺めている時間。新聞だけでも手一杯。目いっぱいかもしれないし。
しばらく本屋に行きたいという欲望を断とう。本をみたらすぐ買ってしまいそうだから。買いまくりたいけど金は無し・・・。(笑)。読みまくりたいけど目がダメ・・・。(爆)。そしてもう少し時間が欲しいかも。
2012年1月31日火曜日
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2 件のコメント:
亭主さま
偶然ですね!今、通勤電車で島崎藤村の「夜明け前」第一部を読んでます。文庫本でもちゃんと読めています。目がショボショボして痛いのですが。
芥川賞の選評委員を辞めた都知事さまの御言葉御立派です。もう要らないんじゃないあんな賞って。だってあれは出版社の売上向上のためだけでしょ。本屋さん賞の方がいいみたいな気がする。
tacoさま
お久しぶりでした。
なんで同じ思考回路してるんだろうね。目も含め(笑)。
きょうの朝日に田中慎哉くんのインタビューあり。同感だったね。出版界の権威・・。なんだべね。
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