2012年7月12日木曜日

新聞記事への素朴でない疑問

きょうの新聞朝刊。福島県にくるものですが。
例えば、朝日の一面トップは「除染費用1兆円を東電に請求へ 政府」という大見出しの記事。読売は小沢新党旗揚げを仰々しく。

朝日の記事。1兆円を請求しても、それは支払わねばならないが、賠償機構の支援で、東電の持ち出しになるようなならないような。あげく、電気代に加算されるという内容。見出しだけだと、東電が1兆円払うという印象だけど。

この記事、「いつ」がない。いつ決めたのか、いつ請求するのか。でも、この話し、以前から言われていたことのはず。東電を経営破綻させない方策含めて。

昨日の朝日の朝刊、もっとも福島には朝刊しかありませんが。
一面トップ。特ダネ扱い。4段見出し。
「甲状腺被曝”ゼロ“通知の子  詳細計算で被曝可能性」。

この見出し見ただけなら保護者は大騒ぎですよ。見出しに釣られて新聞買った保護者もいたのでは。

記事の書かれた10日に放射線総合医学研究所の室長がシンポジュウムで発表したものとある。

記事の詳細には触れないが、”ゼロ“の解釈は書かれてないし、実効線量なのか、等価線量なのかも書かれてない。

脇見出し。「放医研分析 健康被害低いレベル」。本文見てもたしかにある。IAEAの基準を上回る子はおらず、健康への影響は低いと専門家はみていると。

この記事何を言いたいのか。55%の保護者に計算前のデータだけ伝え、ゼロとしていた政府がけしからんということなのか。

生涯被曝線量予測を伝えていなかったことがおかしいということか。ゼロ通知は去年8月のこと。生涯線量のことは、すでに学者や他のメディアでも取り上げていた。

福島に関心を寄せていただくのはありがたい。それをメディア、特に新聞に期待している。
しかし、この記事では「恐怖心」だけが煽られて行く。「被曝可能性」。この5の字の影響の大きさ。

要するに、研究者の計算を告知しなかった政府が悪い、問題だという指摘なんだろうけれど。

東京の新聞がどういう扱いになっているかは知らないが、特ダネ扱いの一面トップ。書いた記者は記者冥利に尽きるかもしれないが。

検証特集のプロメテウスの罠と歩調を合わせたような記事に見えて仕方ない。

言葉は悪いこと承知。いわば暇ネタを無理やり一面トップと。とにかくいまいち解せない記事と見出し。そして今日の1兆円話も。

聞くところによると。デジタル版では被曝が被爆とされていたとか。もちろん単純ミスだと思うけど。

かくて、また、新聞をどう読むか、どう読みとるかの”リテラシー“の迷路に入っていってしまう。新聞記事への”素朴でない“疑問。素朴になれば・・・去年3月、安定ヨウ素剤を飲ませてなかった子らの健康が気がかりということになる。

小沢新党の話題も然り。新聞はメディアはつとめて「乱」を好むのか。

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