2012年7月14日土曜日

「東電」と「JAL]との”相似性”

JAL日本航空。数年前、経営破綻し、公的資金を注入し、銀行は債権放棄し・・・。経営を立て直したという。リストラなるもののやったようだし。コストカットを徹底したとか。OBの企業年金も大問題にされたし・・。

会長に稲盛を据え、その錦の御旗が功を奏したか。国も銀行も一致協力。そりゃそうだ。鶴のマークの親方日の丸の典型。国策航空会社。

ANA、全日空。自力で這い上がり、格安運賃までつくり、増資での自助努力。お互いどう思っているんだろうな。

このこと問われたJALの社長はいささか狼狽気味だったけど。

航空会社の構図が電力会社の構図と重なる・・・。

東電を始めとした電力会社。東電、一応は“国有化”というけれど。税金投入によっての経営維持。ツケは電力料金に回し・・。

稲森おらず。下河辺なる新会長は実力未知数。というか、影響力ゼロのような。再生に向けてのJALのような気慨はそこにはあらずとしか・・・。
まさに親方日の丸の悪い見本。

国営化か、民営化か。ちょっと歴史を遡り。国鉄民営化でJR。専売公社民営化でJT。道路公団はネクスコ。中曽根行革。少なくとも国鉄民営化時は、まさに血みどろの争いだった。

動労・国労。労組に牛耳られた国鉄。民営化が結果よかったのかどうか。未だもって結論定まらず。

関電、1,000億円の社債発行、増資とか。関電の経営も当面安定。そして、電気が足りないのじゃない。会社の経営が成り立たないというのが理由の大飯再稼働。増資の割当先は、金融機関や、関連会社。増資すればするほど、原発維持派が増えてくるだろう。

航空会社電力会社も、いわば国策会社。東電も一回“破綻”させてしまった方が結果よかったのでは。電力不足って「脅し」使って、料金値上げっていう、足元みるようなせこいことやってくるんだから。

電気も然り。ガスも然り。交通運輸料金も然り。ぜんぶ「公共料金、公共のへの便宜」のために成り立っているものの筈。

東電、実質“国有化”だという。そう、カネがつぎ込まれているから。
しかし、なかなか国の言うことはきかない。

国は東電を潰さない。なぜか。責任と言う曖昧模糊としたものをそこに押しつけるためだと。

国とやらの思惑も見え見え。

そして、「公共」という名の中にある「不透明」さ。責任の曖昧さ。いつまでたってもそれを感じる日々と。

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