政局ラプソディーもとりあえず沈静化。大飯原発3・4号機もめでたく(笑)再稼働。雨の中、大飯に集結した400人と言われる人たちは、今はどこで何をされておるのか。何を思っておられるのか。ネットを含め、いろいろな映像を見せていただいた。語るまい。恣意的な映像、切りとられた映像で、全体を語れるわけも無く。
一つの“騒ぎ”が行き過ぎると、次の騒ぎがやってくる。メディアは話題として提供する。
節電、節電、節電。
それに異を唱える人はまずいないだろう。誰もジャブジャブ使えとはいわないだろう。
でも、一年半前まで、電気は無尽蔵にあるかの如く錯覚していたこの社会構造。
さってばさでは変わらない。変われない。
だから「反原発」を過激に言っている人たちもどこかで腰が引ける。市長さんや知事さんだって。
すくなくとも電力供給量は、誰もわからない。その実態を。
テレビが向ける目先。例えばー。大阪のくいだおれ人形。動かすのをやめたといえば、取材陣が殺到する。使用電力量は電球一個分だと店の人が明かす。
人形が振った旗の効果は絶大なのか。
辛い人たちに目を向ける。病人や食品を扱う零細企業や。それを集中的に見さされると思わず「原発でみいいや、電力を・・」という“錯覚”、悪魔のささやきが聞こえてきそうになる。
太陽光発電、メガソーラ。広い場所にならんだパネルの中から顔を出して、まるで昔の映画、フィールド・オブ・ドリームのような様でしゃべっている。
太陽光発電システムを取り入れた家庭の電気料金の推移や、買い取り価格制度生かしての小銭稼ぎを紹介している。
それらを褒めそやしたら一転。省エネ詐欺や太陽光発電詐欺、詐欺まがいの犯罪を紹介・・・。
大方の人は混乱しているんです。
昔は「火事場泥棒」っていったけど、人の弱みにつけ込むとんでも無い奴らの群れも。
去年、津波に流された現場からも、例えばATMこじ開けて現金を盗んで行った奴らがいた。多くの国民が被災地に心を寄せているときに。
無人地帯になった避難地域でもねこそぎ「財産」奪われている。仮設には「東電への請求代行します」となにやらカネ儲けにやってくる東京のNPO名乗る人たち・・・。
この国、ほんと、どうなってしまっているんだろう。
悪人話はともかく、この国のエネルギー政策、中長期計画。それがまとめられなければ、それへの道が描かれなくては、「指針無き電力」で、混乱には拍車がかかるはず。舟の航路も定まらない。
2012年7月3日火曜日
“チェルノブイリ”異聞
ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...
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新しい年となった。雪の中だ。 良寛の詩作を引く。「草庵雪夜作」の題名。 回首七十有餘年 首 ( こうべ ) を回(めぐ)らせば七十有餘年 人間是非飽看破 人間の是非看破(かんぱ)に飽きたり 往来跡幽深夜雪 ...
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