昭和30年代、NHKラジオで毎晩流れていたラジオドラマ。「一丁目一番地」。その頃の“中流家庭”二件をモデルにしたドラマ。
そのテーマ曲は今でも覚えている。
ちょっと失礼、お訪ねします
ここらは何丁目何番地
あちらの角のポストから
こちらの橋のたもとまで
みんなの町です 一丁目一番地
昨日も今日もまた明日も
にこにこ笑って明け暮れる
ここは一丁目 一丁目一番地
消費税政局に明け暮れる永田町。連日飛び交っていた言葉が「一丁目一番地」。マニフェストなるもののことを言っているのだが。
亭主にはNHKラジオドラマの引用としか聞こえない。独創性ゼロ。そもそもの原点はーーという意味で使っているのだと思うけど。
いつの間にかマスコミもこの一丁目一番地を政界常識用語の如く使い始める。
政治家が使った言葉をそのまま当然の常識のように使い、官僚が作った言葉も、そのまま常識として使う。マスコミの不見識。
そして、便宜的にテレビが使っていた「ぶら下がり」て用語を、今度は政治家が常識として使い始める。
民主党にとっての「一丁目一番地」が何かはともかく、民主党は分裂した。小沢が手勢52人を引き連れての離党。残された憎悪。
“昨日も今日もまた明日も
にこにこ笑って明け暮れる
ここは一丁目 一丁目一番地“
なんだべな・・・。
大飯原発再稼働。臨界に。原発無しはわずか二カ月。大飯再稼働は、日本の原発史の新たな一丁目一番地っていうのかい。
きょうから新聞・テレビは「再起動」って表現に舵を切った。野田が言い続けた「再起動」。稼働と起動とどう違う。前に書いたけど。印象として、「起動」って言えば、いささか、後ろめたさが無くなるような。稼働の稼の字は稼ぐの稼の字・・・。
大飯原発に抗議したデモ隊は、盛んにシュプレヒコール。「再稼働反対!」「再稼働反対!」って。政権、メディアは再起動。「カ」と「キ」の一字違いが、非我を埋めがたい「差」かと。「溝」かと。
一丁目一番地の歌が茶の間に流れていた頃。まだ、この国にはいささかないとも夢と希望があった・・・。
“チェルノブイリ”異聞
ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...
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新しい年となった。雪の中だ。 良寛の詩作を引く。「草庵雪夜作」の題名。 回首七十有餘年 首 ( こうべ ) を回(めぐ)らせば七十有餘年 人間是非飽看破 人間の是非看破(かんぱ)に飽きたり 往来跡幽深夜雪 ...
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そう、あれは6月の初めだったか。 急に視力が悪く、パソコンの画面が見え難くなった。 脳梗塞で入院した時、最初に診察してくれた当直の麻酔科の医師が「白内障が出てます。手術した方がいいですよ」と教えてくれていた。 その後転倒して、それも二回。 CT 検...