2015年5月16日土曜日

19歳のアイドルが「知憲」であるということ

昨日の続きのような話ですが・・・。

AKB48というアイドルグル―プがいます。そのグループというか、歌というか、その“現象”にはまったく興味はありませんが。

そのグループに内山奈月という19歳の子がいます。この子は憲法を暗記しています。「第何条を言え」と言われると即答出来ていました。

この子が南野 森という憲法学者、九州大学の教授と憲法について対談し、まとめた本に「憲法主義」という本があります。

それこそ憲法とは何かという議論からはじまって、人権と立憲主義・国民主権と選挙・内閣と違憲審査制・憲法の変化と未来。そんなことを語り合っています。

「街場の憲法論議」だと思うのです。例示含めてわかりやすいのです。

AKBフアンの人は一読されたはいかがかと(笑)。

AKB世代でない、いわばこの子の親の世代の人も。「教わること」は多いと思います。

ここで思ったことはこの子が今は19歳だということです。選挙権が無いのです。もっとも来年二十歳になれば選挙権は与えられるのですが。

選挙権の無い世代の、年齢の子が憲法を知悉している。長年選挙権を持っている人が選挙にいかない。憲法をよく知らない。

なんだか不思議な感覚に捉われるのです。

自分事で言えば、高校時代、つまりこの子の歳より下だったか。毎日のように憲法を読んでいました。暗記はしなかったけれど。
大学に入って、時々、安保闘争のデモに参加していました。
選挙権は持たない身でしたが。

単純な話、憲法を知れば日米安保に「違和感」を持たざるを得なかったからです。

改憲に向けて、国民投票の選挙権年齢を18歳に引き下げるとか。普通の国政選挙の選挙権年齢はそのままにして。これにも「違和感」があるのです。

いや、もう18歳と言えば立派な大人です。政治に対しても理解できる能力を十分に持っています。

しかし、ですよ。

学校教育で「憲法」について、ちゃんと教えるのでしょうか。それこそ憲法とは何かということから始まって。

道徳教育が言われています。その中に憲法は入ってこないでしょう。それは科目としては「公民」の授業であるから。

道徳とは人間がそもそも持っているべき規範です。いわば「心の問題」です。それを法律で明記するってことって、なんか可笑しくないですか。

国民投票の選挙権を18歳に引き下げるなら中学・高校で憲法のことをしっかり教えるべきなのです。

でも教育現場では、きっと乗り気じゃないでしょう。改憲・護憲と世論が別れ、政権が改憲をごり押ししている中で、憲法を教えると言うことに「ためらう」先生が多いのではないでしょうか。

またも自分事です。高校はいわゆる復員服を着た社会科の先生がいるような、まったくもって悪い意味での保守的な学校であり、定義は難しいのですが「右寄り」の学校でした。憲法は勝手に読んでいました。大学受験で必ず出る問題であるとされていたから。学校の授業。「論語」が正課としてありました。論語に関しては優秀な生徒でした。好きだったから。その内容が。

この話、笑えませんか。
麻生太郎が喋ったことです。
「安保法制について国会議員の奥さんがほとんど知っていないと言う。この問題で全然地元では説明できない。説明してほしいと言われた。国会議員に説明させようとしたが、都合が悪く、安保法制を作った専門家中の専門家に説明させた。だが反応は“全然わからなかった”だったという」。

安保法制とは改憲と密接不可分なもの。いや、いわば改憲そのもの。改憲の「本丸」としての。わかりきったように改憲を言う議員の奥さんが、説明を聞いてもさっぱりわからなかった。ブラックジョークでは済まされない。麻生はなんでもついうっかり喋ってしまう“正直”な人なのかもしれません。

もし戦争になったら・・・。自衛隊員やその奥さんは、どれだけ「そのこと」をわかっているのでしょうか。

それやこれや、なんとも摩訶不思議なことなのでありまして・・・。

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