2015年5月9日土曜日

そんな「借金」した覚えは無い

この国の、成長していると言われる、実は頓挫している国の借金は1053兆円となったという。

すぐそれは国民一人当たりではと換算される。

1人あたりは約830万円だそうだ。

世間の常識では借りた金は返さなければならない。返せなければ夜逃げというのが“常識”だった。

それがいつの間にか返さないでもいいような算段が出来るようになり、返さないのが当たりまえのようになった。

子どもの頃、父親が“借金”をした。借金と言うより会社の連帯保証人になっていた。返せない。
差し押さえという処分をくった。

大した家財があったわけではないが、タンスや長持ち状のような物入れすべての“赤札”が貼られ、開けてはいけないということになった。その中には多分、子どもの衣類の少しは入っていたかもしれないのに・・・。

借金の怖さをまじまじと知った。住宅ローンや車のローン、給料天引きで返せる範囲での“借金”はしたが、それ以外には借金はしていない。

そして、今は、細々と年金で暮らしている。生きている間はずっとこの生活が続くのだろう。
年金制度が破たんしなければ。

それがいきなり、いや、いきなりではない、予測されてはいたことだけど、借金830万円。

そんな大金返せるはずないでしょ。

どうやら「財政再建」なんてことは政権にかかかわる人たちの頭からはとりあえずはすっぽ抜けているのかもしれないと思ってもしまう。

金額の違いはあるけれど、これが地方自治体だったら、かっての夕張市のように「赤字自治体」とされて、それこそ町が一つ無くなってしまうような話だ。

国の借金の穴埋め。来年には消費税を10%にするんだろうな。
景気状況を見ながらなんて言ってはいるけど、街角景気は良くなってはいない。
大企業だけは儲かっている。

トヨタの営業収益のとんでもないような増加。メディアはそればかり言う。見てる方は“錯覚”しちゃうぜ。景気は良いんだと。春闘のベアの時だってそうだった・・・。

あまり文句ばかり言っていると跳ね返ってくる。「あんたの年金は国の借金で賄われているんだぞ」と。

国の収入は税金だ。その税金のムダ使い。後を絶たないし、自ら範を垂れるべきお上は戴けるものは何でも戴こうとばっかりに懐を肥やし、使いに使う。

オスプレイを10数機買うと言う。3,600億円を使って。
その緊急な必要性があるのかないのか。それほどこの国のために必要不可欠なシロモノなのか。

これって安倍訪米によって確定された、「日本へのお土産」じゃないのかな。

入るを計り出を制す。そんな教えがあったはず。「入る」は税金。「出る」は制しない。
これをもって古人は言う。「苛斂誅求」だと。

買うのではないがオスプレイが横田基地に配備されるという。沖縄に飽き足らず横田までもか。沖縄を減らして持ってくるというならともかくも。

横田基地、それは、かつてあった立川基地が移ったところだ。
立川基地を巡っては「砂川闘争」があり、多くの血も流されてところだ。

地裁は違憲判決、最高裁は司法判断に馴染まないと差し戻しを決めた「屈辱の司法」の歴史があったところだ。

被災地の「復興予算」は来年から減らされる。足りないところは地元で賄えと。
ままならない生活を強いられている12万人の避難者。
金食い虫のように収束に向けて、収束の名のもとに1Fにつぎ込まれるカネ。

国直轄の除染や賠償金なで9兆円の借金。東電に貸したという借金。返せる訳がないでしょ。東電には。

830万円の“借金”には「証文」はないけれども・・・。

“チェルノブイリ”異聞

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