2015年5月25日月曜日

「シンゾウ病」が蔓延しているという

ある国に「シンゾウ病」という病が流行っているという。
巷ではそういわれているようだ。

その病の治療薬は医者も持ってないし、病原菌ふくめてよくわからないという。

その病気の特徴は、なんでもものを断定的に言う。ことさら強調する。
他人の言うことは聞かない。自分だけが正しいと思っている。
時折平気で嘘をつく。
「原発はアンダーコントロールされている」なんという類の。

自己愛、自己撞着に耽溺している。その国の歴史を自分に都合のいいように解釈し、それをねじまげ、知っていなければならないことを知らないと言ってはばからない。

そして「戦争」を「平和」と言い換えたりもする。祖父の劣性遺伝を優性遺伝だと勘違いしている。他人の喧嘩も好んで買って出る。

1900年代のイギリスの作家ジョージ・オーウエルは、まさかそんな時代が来るとも思わず、いや、もしかしたら確信していたのかもしれないが、たぶん自分が死んだ後であろう「1984年」を想定した“暗黒の時代”よ予言するかのような小説「1984年」を書いた。

彼が書いた国では、その国ではすべてが国家によって管理され監視され、地獄は天国であると教育され、戦争は平和だと教育されていた。
その国家の方針に従わないと待っていたのは“監獄”だった・・・。

つまり「あべこべ」の国だったのだ。

心臓病は医学の力で治せる。その病巣も特定出来、療法も大方は確立されている。名医もいる。心臓病による死亡者も減ってきているという。
癌もそうだ。もはや癌の死亡率は1位では無くなった。社会の癌と呼ばれていた現象はどうなっているのだろうか。

1位は脳の病気だと聞く。

「シンゾウ病」の脅威は凄い。
その病気の蔓延を防ぎ、その病気の原因を、その症状を知っている人達。すなわちメディアと称する人達。その人たちも、その病魔にだんだん侵されていっている。
病気の正体を本気で伝えようとしない。その病気を根絶やしにする努力もしない。

「1984年」から何年経ったのだろうか。その病気が蔓延する土壌がその国にはあったのだろうか。

戦争の事だけでは無い。一つ間違えばその国を滅亡に導く「原子力発電」なるものにも余念が無い。その国では「富みがすべてに勝る」という信念に貫かれているから。

誰かが「2Q84」という小説を書いたら、どんな展開になるのだろう。猫の街だって存在しないかもしれないし、青豆も天吾もいない。月だけは二つあるかもしれないが・・・。

5月の午後は微睡が誘惑してくる。そんな時に地震があった。発生は午後2時28分。スマホには次々を地震速報が。
そんな中、メール着信の合図が。午後2時29分発信、受信は午後2時52分。
官邸「新着情報」。安倍総理のメッセージ。
“党首討論に臨みました。各党の党首と平和安全法制、選挙制度改革をはじめとする、政策の大きな方向性について活発な議論が出来たと思います」だとさ。

どうも「シンゾウ病」は我が「心臓」にも悪いようだ。心臓病の主因はストレスにあるとも医者は言っているが。
心臓に悪い煙草の本数は増え、酒量も時には増えている。医者には怒られるだろうな・・・。だけどさ・・・センセイ。わかって頂戴よ。

あ、この蔓延する「シンゾウ病」なるもの、私の命名ではありません。命名権を勝手に借用したものです。

“チェルノブイリ”異聞

  ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...