ま、どうでもいいことなんだけど、所詮はその程度って言えばそれまでなんだけど。
日本国の宰相、安倍晋三がアメリカの議会で演説した。その表情は得意満面と見えた。
議場内のカメラが映していた。その演説原稿を。
そこには赤ペンで語調の上げ下げや、カッコ付の日本語で、“振付”までが書かれていた。
まさにドラマの脚本だった。その通りに喋った安倍。原稿は官邸のスピーチライターが書いたものだろう。自分では書いてない。自分で書いたのならト書きはいらないはずだし。
彼の英語が上手いのか下手なのかはわからない。発音含めて。議場の議員には渡された原稿が書かれた紙を見ている人が多かったようにも見えた。
それは全て安倍の言葉として発せられたものだが、他人が書いた原稿。何処までが彼の「真意」なのかと疑いたくもなる。
その振付原稿通りに、マリオネットを演ずる安倍。それをアメリカのメディアは、新聞伝えた。
日本でもその写真は通信社によって配信されていた。
「自分の言葉を持たない宰相、自分の言葉でしゃべれない宰相」。それが恥ずかしかったのだが。
案の定と言うか、日本のメディアは、見た限りでは、その写真を伝えていない。完全にねぐった。
宰相の恥ずかしい姿を国民に見せたくないと思ったのか、載せたらお咎めが来ると自粛したのか。
予定原稿だけがニュースではない。そこで起きた“ハプニング”もニュースなのだ。
自分でしゃべれない宰相。安倍のツイッターは山本一太の“代筆”であることもばれてしまった。
そう、そんなことはどうでもいいことなのだが。
国賓待遇とやらで、ホワイトハウスを宿舎に提供された安倍。その居室に付いてきた御側議員を招き入れ、一献傾けていた。その場では“賛辞”が飛び交っていたようだ。
その場には福島県選出の女性国会議員もいた。
いつもモデル立ちでポーズを決めている人。
その人は国費でアメリカに行って、「福島」について何か語ったのだろうか。
言葉を持たない人が増えたと思う。何も考えない人が増えたと思う。
他言を引用するだけの、いわば「コピペ人間」が増えたように思う。
安倍に付き従っていれば“安心”だと思う人が多い。少なくとも国民の5割に当たる人が。
その人たちにも安倍は操られているのかもしれない。いや、やはり安倍が操っているのか。
マリオネットが舞台の上で跳ねている。
そして、きっと、アメリカは、オバマは、持ち上げる振りをして、うまく安倍を操っているのだ。安倍が気付いていないだけだ。
今、アメリカの関心事、心配事は台頭する中国だ。
日米防衛指針の改定、ガイドライン。その目論見はアメリカの「出城」となった日本だということじゃないかな。
沖縄の現実がそれを如実に物語っている。
もし、あの安岡正篤氏が、皇室や政治家に多大の影響力を持っていた氏が、碩学として洋の東西にまで精通していた氏がスピーチライターだったとしたら・・・。
そんな幻想すら浮かんでしまう。
「宰相A」、変な小説家が変な首相を念頭において書いた変な物語・・・。
2015年5月2日土曜日
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