2011年12月2日金曜日

カレンダーが行き来する季節

12月。きょうは思いのほか寒いです。寒い。安普請の事務所は冷え込んでいます。エアコンでは暖まらない。灯油を買いに走りました。

仮設住宅に暮らす人たちの事が頭をよぎります。仮設も様々。断熱工事がしてあるところもあれば、そうでないところも。狭い住宅、すぐ脇が窓。寒気が忍び込んできます。仮設では極力石油ストーブの使用は控えているということ。もちろん火事に対する配慮。エアコンと炬燵。とにかく冷えるそうです・・・。

友人に橋本広喜という県内ではそこそこ名の知れた版画家がいます。30年近く福島の風景を書き続けてきました。冬の光景を題材にしても、雪景色の中から暖かみが感じられる絵を描きます。自分の作品をもとに毎年カレンダーを作っています。彼の作品のフアンの中には、その月が終わると、その絵を切り抜いて額に入れて飾っています。
もちろん亭主もそのカレンダーの愛好者です。

友人に安藤元二という男がいます。東日本ダイワという建設関係の会社の社長。
その会社も橋本画伯の絵のカレンダーを毎年作ってきました。
会社用のは絵は6枚。一枚二か月のカレンダー。

福島を題材にしてきた画伯が取材範囲を東北六県に広げました。震災後、来年のカレンダーをどうしようと「企画会議」をやりました。震災をどうとらえるかも含めて。鎮魂の意味も込めて寺や神社を題材にしようとか、穏やかな風景にしようとか。

そして画伯は東北六県を回りました。

出来上がったカレンダー。「みちのくの四季」。表紙にはもちろん「がんばろう東北」のメッセージが添えられています。

宮城県は塩釜神社。青森県は弘前の春。岩手県は平泉。秋田は冬の角館。山形は熊野神社。そして福島は大内宿の半夏まつり。

このカレンダーは、今年は3千部作られました。2千部は仮設住宅に住む人たちに贈ろうと。その2千部を福島県内と宮城県の仮設住宅に運びました。
もちろん、全部の住宅に届けられるわけでもなく、“責任者”の方に預けてきましたが。集会場の貼られた「告知」見て、手にした人は大喜びだったということです。

手狭で、なにかと殺風景な仮設に、あのカレンダーがいくらかでも温かさを与えてくれたらと願うばかり。

そして画家の意気込みと、企業の「社会的貢献」について、あらためて考えさせられた次第。ちょこっとであっても・・・。

亭主もおすそわけで貰ったそのカレンダー。1年間、楽しくお付き合いさせてもらいます。

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