きょうは、今夜はクリスマスイブ。今日を最高潮に全国に「サンタさん」があふれました。
サンタクロースの本名はセントニコラウス。聖職者。サンタさんがクリスマスイブに子供たちが用意した靴下の中にプレゼントをおいていく・・・。こんな行事がいつから定着したのかよく知りませんが。
子供にとってはまたとない楽しみごとであったのはたしか。ませガキの亭主はとっくにその正体を見破っていましたが。
サンタさんはきのうもきょうも大活躍の様子です。被災地を多くのサンタさんが訪れているようです。
子供たちは一様に大喜び。親も。子供たちの笑顔は仮設にもはじけていました。
子供の笑顔を見ると、笑い声を聞くと大人たちも笑顔になれる。子供たちを“慰問”に行ったサンタさん達が、逆に子供たちから元気を貰って帰ってくる。
今年のクリスマスは、いろんな意味で「特別なクリスマス」なのだ。
新潟に妻子が避難している「時々我が家の居候」も、今夜、仕事終わりで、新潟に向かう。トナカイさんの橇ならぬ愛車を駆って。おりしもクリスマス寒波の予報。磐越道は大雪だろう。吹雪いていたら危険。でも、彼はサンタの役割を果たしに行く。子供の喜ぶ顔が見たいから。明日未明には郡山に向けて出発の予定。
クリスマスイブ。全国の教会ではミサや集会が催されます。神父や牧師は何を語るのか。ものすごく興味があります。何を語りかけるのかに。
ケセン語に聖書を翻訳した、被災者である大船渡の医師、山浦玄嗣さんは教会に行って何を祈るのか。それを知りたい。
きのう大阪の毎日放送が制作した佐渡裕指揮による「1万人の第九」。歓喜の歌の大合唱。気仙沼を結んで。
歌の力、音楽の力を感じる。兵庫県のメイン会場。その合唱団の中に郡山から大阪に転勤している「ポン吉」がいた。何回も練習したらしい。彼の顔は発見できなかったけれど、多分、郡山にいる妻子の事を思いながら、万感の思いで「歓喜の歌」を歌っていたのだろう。歓喜の歌、それは、神への祈りの歌。
歓喜の歌は鎮魂の歌だった。
神の言葉は、声はもちろん聞くことは出来ない。だからその代弁者がベートーベンだった。
今夜の教会。神の「代弁者」。取り次ぎ人である聖職者達が、どう神の声を伝えようとするのか。
「絆」だ、「寄り添う」だ、そんな上っ面な言葉はもういらない。胸に響き、忍び入る言葉がどこかで発せられるのか。
「サンタさ~~~ん」。大声で呼びかけにわかサンタを無心で追いかける子供。
来ないと思っていたサンタさんが登場した喜び。
「ありがとう」という声掛け。「ありがとう」という子供も言葉に癒される大人。
そう、やはり今年のクリスマスは特別なクリスマスなのだ。
2011年12月24日土曜日
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