「出来ることをしよう~ボクらが震災後に考えたこと~」。糸井重里さんの編著による本が出ているらしい。まだ買ってないし、読んでないけど、近々買いに行くつもり。読むつもり。こうやって、やたらと本を買い、積んでおいてしまっているような気がするけど。
読みたい本、読まねばいけない本が多すぎる。読書能力を超えている・・・。読破出来ない。
なぜこの本に興味をひかれたのか。もちろん論文でもないし、文学でもない。気持がわかるから。そうしたいと思っているから。彼の文章やつぶやきには「優しさ」があるから。
たまたま震災後の塾で塾生に言った。「それぞれが出来る範囲で、やれることをやろう」と。いつもと同じように、仕事に精を出すのも「やれること」だと。
きょう郡山に子供の遊び場がオープンした。「PEPキッズ、郡山」という施設。前にも書いたけど、大手スーパーのヨークベニマルが持っていた建物を改修して、用具を入れて3億円。それを市に無償で貸与。放射能に悩む親や子供たちに提供した。
塾生の何人かがその運営に関与しているらしい。
遊具や砂場で遊ぶ子供たち。思いっきり身体を動かして跳ねまわっている。そうこなくっちゃ。
親戚からまた手編みのひざかけが送られてきた。仮設の人へのプレゼント。
それぞれが、それぞれの生活に大きな負担を掛けない範囲で、誰かのために何かやる。出来ることをやる。
当たり前のことのようだけど、当たり前が当たり前で無くなったような時代。震災がもたらした“プレゼント”かもしれない。
ちょっと想像しただけでも、雪かきを手伝っているボランティアがいるかもしれない。足腰がままならないお年寄りの送迎をやっているかもしれない人達がいる。
PEPで子供達の遊び相手になってる若者達がいる・・・。
そして、そんなことを思うたび、このところとみに思うようになった。「俺は何をしてるんだい。何にもしてないじゃないか」という自責の念。
「出来ることをしよう」。でも、それに“共感”しながら、結局何も行動してないような自分。
「俺に出来ることは書くことだけ。からかた亭は年中無休で営業させよう。しよう」。そう宣言して書き続けて・・・。
もしかしたら、遠くの“お客様”には飽きられているかもしれないけど、せめて、せめて、これだけのことぐらいしないと・・・。
きのうも番組のことで電話してきた東京のテレビ屋さんが言ってくれた。「毎晩寝る前に必ずみることにしてますよ。本当です」と。それはそれで非常にありがたいけど、なんかちょっと出来ることってあるはずなんだけど・・・。
2011年12月23日金曜日
“チェルノブイリ”異聞
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