2012年2月6日月曜日

「安全」と「安心」の隔たり

例えば今日の新聞にあった週刊誌の広告。アエラ。朝日新聞社の週刊誌。
「安心を食べたい」 食の信念が揺らぐと書かれている。

誰が何を言っているのか、誰が何を書いているのか。あいにくまだアエラは買っていない。たぶん買うほどの“価値”は無かったと思うし・・。

いわゆる放射能問題。ある時期までは「安全」という言葉が闊歩していた。安全基準をめぐってさまざまな論議が交わされ、もちろん何も「正解」をもたないまま、基準値が作られて行った。

暫定基準値。今はまだ一般食品、例えば米は1キロあたり500ベクレルとされているが、4月からは暫定でない基準、1キロあたり100ベクレルというのが適用される。国の基準として。

この国とはなにか。厚生労働省である。

短絡的に言えば、4月以降、100ベクレルを超える米をはじめとした食品は「汚染」というレッテルを貼られることになる。100ベクレルを超えていなければ「安全」ということになる。

ND。Not detected。未検出。500ベクレル以下は当時のベクレル計では未検出だった。これからは500以下、それこそ10ベクレルまで測れるような線量計じゃないとダメ出しされるかもしれない。

一挙に五分の一の数値に引き下げられた“基準”。厚労相は言う。「消費者の安心のため」と。

安全を求めていた人たちが安心を求めるようになった。

安心とは何か。全てが疑心暗鬼に陥っている今の日本。放射性物質がゼロでないと安心とは言えないということだろうか。

今、問題になっているのはセシュウムである。放射性物質には様々なものがある。たとえばカリウム。
毎日食べる、それこそダイエット効果絶大と喧伝されるバナナ。その1本には0,1マイクロシーベルトのカリウムが含まれている。大昔から自然界に存在している放射性元素が。

タバコ一箱。一年間で6ミリシーベルト以上のポロニュウムという元素を吸い込んでいる。発ガン性物質だと言われる。

安心、安心、安心・・・。静岡県の島田市が岩手の震災瓦礫焼却を受け入れ表明。市民からは抗議が殺到しているという。震災瓦礫が放射能瓦礫とされてしまい。

何を思ったのか。島田市の広報誌には抗議のメールが掲載されているとか。岩手県は日本国民の敵というようなものもあるらしい。
岩手の瓦礫に含まれる放射線量。東京都の廃棄物と同等なくらいの線量なのに。

一つの光景を想像する。盲想かも。
朝食でバナナを食べ、コーヒーを飲み、タバコをくゆらせながら抗議のメールを打っている人の姿を。

数日前、朝日新聞にあった記事。その見出し。「福島米12市町村で100ベクレル超」。

「超」という字だけで安心を求める人のこころに与える影響は大きい。本記は“危険”を煽っているわけではないのだが。

朝日新聞のきょうの歌壇にあった一句。「友からの年始の林檎に放射能無しのちらしあり 被曝地の我に」。本宮市の人の投稿。

4月からの新基準。農家の作付に与える影響ははかりしれない。作るかつくらないか農家は割れる。

セシュウム限りなくゼロの安心。それを担保するためには農家は一生米を作れないということにもなる・・・。

郡山の農家から米を貰い、米を買い、きのうはコイン精米所に。これから郡山産の野菜を買いに行く。新鮮な野菜の美味さ。すべて美味しい料理の基本は食材にあり。その食材を堪能出来る幸せ・・・

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