近所の小学校3年生。カズキちゃん。おとなしい女の子。ピンポ~ン。
玄関を開けると黙って差しだすチョコレート。なんと彼女の手作り。
綺麗に出来ていました。
「そうか、きょうはバレンタインデーか。かっちゃんありがとう。で、これって“本命”?」。子ども相手に冗談かますくそ親父。
ちょっとはにかみながら「うん」だって。いやあ、嬉しいですな。こういうのは。
かっちゃんの家はおとうさんとおかあさんとおにいちゃんの4人家族。いや、違う、もう一人いた。犬のモコちゃん。
放射能騒ぎで苦労したでしょう。毎日のように表で遊んでいたのが、滅多に出てこなくなった。でも時々はモコちゃん連れてお散歩に。去年の夏ごろ、たわわに実った稲穂の中のあぜ道を犬と一緒に駆けていく少女。
時々見られた「いっぷくの絵」の光景。
去年か一昨年か。雪が降った朝。ピンポ~ン。お兄ちゃんのダイキくんとかっちゃん。「雪掻きしておきました・・・」。頬を真っ赤にして汗を見せながらの兄妹。
ついでに駐車場もやっておいたよ。って。
去年の夏は無かったかっちゃんの家の芝生でのバーベキュー。夏の終わりのころの亭主が持って行った花火大会。線香花火・・。
ローラースケートもやれなくなった。兄妹での縄跳びも。なんか、ちょっと見ない間にすっかり成長していたかっちゃん。
近所のスーパーで川内村から避難してきているバアチャンにばったり。娘さんと一緒。何気なく見た娘さんが持っている買い物袋には、どうやらチョコレート。仮設の中でもバレンタインの“イベント”あるんだ。ばあちゃん、俺にはくれなかったけど。
亭主はバレンタインデーといういわば「国民的行事」が嫌いです。甘いものも滅多に食べないし。
でも、いま、この時期。こんな“イベント”があってよかったとも思うのです。束の間、「日常」を取り戻せる行事があるってことが。
かっちゃんありがとう。美味しかったよ。さて・・・ホワイトデー、何を持って行こうかな。
去年、ホワイトデーにお返ししようと用意していた数個のチョコ。結局渡せず仕舞い。今も事務所の冷蔵庫の中に眠っている・・・。きっとそのチョコも悔しい思いをしながらいるんでは。
今日は塾。女性の塾生もいるけどな・・・。(笑)。
そうそう、ゲンキ君がお世話になっている動物病院。もーくんという男の子がいます。チョコ持っていきました。でも・・・なんと今日は休診日だったのです。
もーくん、ポストに入れてあるよ。
2012年2月14日火曜日
“チェルノブイリ”異聞
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